深呼吸 45回目 ページ6
『久しぶり、明。』
「え?A君、発目さんと知り合いなの!?」
工房には大量のサポートアイテムが転がっていた。
――――――
「あれ、A君お久しぶりです!改良ですか?」
『眼帯の改良とあと新しい首輪をパワーローダー先生に頼もうと思って…あ、あと新しいアイテムも作ってほしい。』
「ほうほう、それは腕が鳴りますねえ…。」
明と会話を弾ませていると一緒に居た緑谷と麗日、飯田の口がポカンと開けられていた。俺達が知り合いだった事に驚いたらしい。
『緑谷、明とは仲良くしておいた方が良いよ?将来必ずお世話になると思う。』
「えっと…A君はいつから発目さんと友達なの?」
『うーん、入学してすぐだったかなあ…この眼帯、発目が作ってくれたんだ。良く出来てるでしょ?』
「これ…発目さんが作ったんだ。凄いなあ…。」
どうやら明に会うのは皆初めてらしくパワーローダー先生も加わり詳しく説明し始めた。あ、これ話長くなるなと感ずいた俺は明に『また今度来るね。』とだけ伝えて教室へと帰る。
道中周りの生徒たちからは驚きの視線を向けられる。久々の学校で、しかもこんなに大勢の生徒にみられる事なんて滅多に無い。心拍数が自然と階段を駆け上がり、五感が次第に研ぎ澄まされていく。
「……化け物。」
ポツリと放たれたその一言が、ざわつく廊下を歩く俺の耳に真っ直ぐ届く。俺に言われたのか、それとも別の会話の中で飛び出た言葉なのか…今の俺には前者にしか思えなかった。
聞こえなかったフリをしてひたすら廊下を歩く、歩く、歩く。下に視線を移して、何も見ないようにした。
ひたすら下を向いて歩いていた所為で目の前に居た人物に気づかず、思い切り衝突してしまった。謝罪を述べてまた歩き出そうとすればその人は徐に俺の肩を掴んで顔を覗き込む。
「Aお前顔色悪いぞ…大丈夫か?」
『え…しょ、先生?』
「体調悪いならちゃんと保健室行け、疲労を溜め込むのが一番マズイ。」
『…別に、そんなんじゃない。』
消太さんも、あの人達と同じように思ってたりするのかな…ふとそんな事が頭によぎる。もしかしたら1-Aの皆も口に出さないだけで気色悪がってるのかも…。
考えれば考えるほど怖くなった。俺が何も知らない間に、俺の知らないどこかで、俺の事が悪く言われているのを考えただけで恐ろしく感じる。
「…今夜、教師寮に来るか?」
『行かない…。』
何故か強がってしまった。
――――――
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狐猫音。(プロフ) - 林さん» どんなふうに進んでも面白いのでやっぱり作者様が進めたいようにするべきですよね！家族愛が深いって羨ましいなあ。読んでて微笑ましくなりました。これからも頑張ってください。 (2018年10月16日 16時) (
レス) id: 1402817ddd (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 黒猫さん» 嬉しいコメント有難うございます^^いつか絶対番外編作るマンです! (2018年10月16日 3時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 家族愛でもBLでも良き(*´ω｀*) (2018年10月16日 0時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 狐猫音。さん» 貴重なご意見ありがとうございます。しかし元のストーリーは維持して進めていきたいので、他の生徒には補習があったという追加設定のまま進めさせて頂きます! (2018年10月16日 0時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - もういっそのこと仮免終わった設定にするとかどうでしょう。更新頑張ってくださいねq(^-^q)応援します。q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2018年10月15日 22時) (レス) id: cef4739b2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年10月13日 15時
