深呼吸 68回目 ページ31
『俺耳良いから、捜索の方にまわるよ!』
戦闘なんてまだ駄目
まずは出来る範囲で
――――――
「この被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます。」
『救助演習…?』
「A、お前確か授業参加してなかったよな。」
本来授業中に学ぶはずだった救助に関する情報、俺は何一つ知らない。それを見かねたのか爆豪が簡単に説明してくれた。
「まあざっとこんなもんだろ、きっとあの時の事件を再現してんだ。」
『…。』
「心配すんな、お前にしかできない事が有るんだから今はそれに徹しろ。」
『うん、ありがとう爆豪。』
あの事件…言わずもがなそれは爆豪が敵連合に連れ去られ、俺がこっちに戻ってきた時の事だ。思わず昔の事を思い出して黙り込んでしまったが、爆豪が慰めてくれた。
アナウンスが入る合図のパチという音をいち早く察知して片方の耳を塞ぐ、するとけたたましいサイレンが鳴り試験開始を知らせた。
『俺耳良いから、捜索の方にまわるよ!』
「…その調子だ。」
とりあえず皆に聞こえるように大声で伝え、丁度行き先が同じだった八百万と一緒に行動し始める。
「東屋さん無事合格されたようで、本当によかったですわ。」
『そっちこそ…でも俺なんてまだまだ頑張らなきゃ。あ、こっちに1人居ます!多分子供!』
「もう十分頑張られておりますわ。息遣いだけで子供か大人か聞き分けれるなんて。」
『まあまあ、今は試験に集中しよ!話はそれから!』
「私としたことが…集中します!」
八百万はそういって自分の頬をペチペチと叩いて気合を入れた。褒めてもらったけど、本当に俺はまだ皆に追いつけていないのが現状だ。俺も集中しなきゃ!と八百万と同じように頬を叩いた。
『待って、ここの瓦礫の下…おじいさんかな。』
「意識はあります!おじいさんです!」
「瓦礫が邪魔だ!浮かしてどかす!」
『麗日!駄目だ待って!』
一見この瓦礫同士が支え合って安全なように見えるが、耳を澄ますとよろしくない音が聞こえる。瓦礫同士が軋み合う音、下手に動かすとすぐ崩れるだろう。支柱を作るようにと指示だけして、俺は次の現場へと向かう。
緑谷と合流し子供の救助に参加した。しかしその途中で聞き取った違和感、聞き間違えなんかじゃない。微かに超音波の様な物を拾った。
『緑谷…何か、何かデカいのが来る!』
まさか、敵?
――――――
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狐猫音。(プロフ) - 林さん» どんなふうに進んでも面白いのでやっぱり作者様が進めたいようにするべきですよね！家族愛が深いって羨ましいなあ。読んでて微笑ましくなりました。これからも頑張ってください。 (2018年10月16日 16時) (
レス) id: 1402817ddd (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 黒猫さん» 嬉しいコメント有難うございます^^いつか絶対番外編作るマンです! (2018年10月16日 3時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 家族愛でもBLでも良き(*´ω｀*) (2018年10月16日 0時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 狐猫音。さん» 貴重なご意見ありがとうございます。しかし元のストーリーは維持して進めていきたいので、他の生徒には補習があったという追加設定のまま進めさせて頂きます! (2018年10月16日 0時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - もういっそのこと仮免終わった設定にするとかどうでしょう。更新頑張ってくださいねq(^-^q)応援します。q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2018年10月15日 22時) (レス) id: cef4739b2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年10月13日 15時
