深呼吸 43回目 ページ4
『必殺技…か。』
「A君、何かアイデアある?」
やばい何も浮かばない。
――――――
「中断されてしまった合宿での「“個性”伸ばし」は…この必殺技を作り上げる為のプロセスだった。」
今日から最低でも1人2つは必殺技を作らなければいけないらしい。どうやら俺以外の生徒は合宿中に個性を伸ばす為のトレーニングをしていたらしいのだが、俺は何一つやっていない。
『ねえ爆豪、合宿でどんなトレーニングしたの?』
「ん?ああ…ひたすら許容上限の底上げってとこだな。」
具体的な内容を聞こうとも思ったが「準備はいいか?」という消太さんの掛け声によって中断させられた。
「それと東屋、ちょっと。」
『…?』
皆がそれぞれの配置に就き始めるも、果たしてそれに一緒に付いて行って必殺技を考えた方が良いのか…?と立ち尽くしている俺を見つけて消太さんが声をかけた。
「お前個性伸ばす訓練してないだろ?ここ2日くらいは必殺技よりもトレーニングに充てた方が良いな。」
『どんな事するの?』
「そうだな…まずは心拍数が上昇しても暴走しない為のトレーニングから。授業には関係ないが首輪を新調しておいた方が良いな…眼帯も改良してもらうと良い、痛いだろ?」
『あ、待って。その前にちょっと試してみたいことがあるんだけど…いいかな?』
「いい…?」
『…ですか?』
家に居た時の感覚がまだ抜けきってなくて敬語で話すのを時々忘れてしまってい、消太さんは少し呆れた表情を浮かべる。
「…幸い生徒はそれぞれの配置に就いたから良いものの、次は気を付けろよ。」
『ごめんなさい。』
「分かれば大丈夫だ。…ミッドナイト、Aのトレーニングに付き合ってくれないか?」
「良いわ、行きましょA君。」
『はい!』
セメントスに事情を説明すると、体育館の端っこに特別なスペースを作ってくれた。睡さんことミッドナイトが俺のトレーニングを見てくれるらしい。
「そういえば何か試したい事があるんですって?」
『はい…俺のもう1つの個性ってご存知ですか?』
「最近イレイザーから聞いたわ、相当厄介な個性のようね。」
『そうなんですよね…。で、俺今までその個性をあまり発動してこなくて…俺実は間違ってこの個性の事認識してるんじゃないかなって思って。』
「あー、はいはいそういう事ね…じゃあ何か壊しても大丈夫なものが必要ね。」
『俺ちょっと八百万に頼んできます。』
八百万は軽めの大仏を作ってくれた。
――――――
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狐猫音。(プロフ) - 林さん» どんなふうに進んでも面白いのでやっぱり作者様が進めたいようにするべきですよね！家族愛が深いって羨ましいなあ。読んでて微笑ましくなりました。これからも頑張ってください。 (2018年10月16日 16時) (
レス) id: 1402817ddd (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 黒猫さん» 嬉しいコメント有難うございます^^いつか絶対番外編作るマンです! (2018年10月16日 3時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 家族愛でもBLでも良き(*´ω｀*) (2018年10月16日 0時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 狐猫音。さん» 貴重なご意見ありがとうございます。しかし元のストーリーは維持して進めていきたいので、他の生徒には補習があったという追加設定のまま進めさせて頂きます! (2018年10月16日 0時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - もういっそのこと仮免終わった設定にするとかどうでしょう。更新頑張ってくださいねq(^-^q)応援します。q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2018年10月15日 22時) (レス) id: cef4739b2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年10月13日 15時
