深呼吸 70回目 ページ33
「え、A君どうしたん?」
「キャパオーバーだ…。」
真堂、これでAが落ちたら容赦しねえぞ。
――――――
side:爆豪
傑物学園の真堂の個性により、Aは試験の最後の最後にダウン。背中にAを背負って避難所に向かう途中にサイレンが鳴り響き試験終了を報せた。こんなに大音量のサイレンなら嫌でも飛び起きるはずなのに、今のAはピクリとも動きやしない。
「なあ爆豪、A大丈夫か?」
「さあな。全く目を覚ます素振りが見えねェ…相当地震にやられたんだろ。」
HUCを解放し切島の後ろについて行くとクラスメートがわらわらと騒いでいた。もうすぐ合否が発表されるらしいが正直俺はそれどころではない。丸顔が背負われているAに気付いたのかこちらに恐る恐る歩み寄る。
「え、A君どうしたん?怪我したの?治してもらった方が良いんじゃ…。」
「ただのキャパオーバーだ…鼻血は、止まってるな。」
「……兄弟や。」
聞こえてんぞコラ。いつもなら爆発させるがAを背負っている以上余計な行動は控えないといけない。運が良かったな丸顔。
――――――
――今の言葉を踏まえた上でご確認ください…。
周りがより一層騒がしくなり、目の前の大きいモニターに合格者の名前が表示され真っ先に見たのは左上の“あ行”。相賀、青山、赤城、浅間、芦戸、蛙吹…
「…!!東屋、あった。おいA聞こえてっか、合格してたぞ。」
少しだけAを支える腕を揺らしたがうんともすんとも反応は帰ってこない。早い所相澤先生にパスした方が良いのかもしれない。
「あった…けど。」
「ねえ!!」
あのモニターに俺の名前は表示されていなかった。もちろん悔しいし悲しい、しかしこんな事を言うのもなんだが今はもっと大事な事がある。
「おい地震野郎、次からは静かに個性使え。」
「え??どゆこと、あ、ちょっとおい!」
今回はこれくらいで良しとしてやる。本当は土下座させてAに謝罪を述べて欲しい所だが、当の本人が目を覚まさないんじゃあ意味がない。
「コイツの分の紙もくれ。」
係員からAと俺の成績表を受け取り目を通した。盗み見ても怒らねえだろと、Aの成績表を広げて目を通した。
「…95だァ?」
唯一の減点は最後の最後に起こったハプニングのみ。それは授業すら受けていないAに俺が負けたという事だ。どうしようもなくイラついてしまって、成績表を雑に折った。
――――――
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狐猫音。(プロフ) - 林さん» どんなふうに進んでも面白いのでやっぱり作者様が進めたいようにするべきですよね！家族愛が深いって羨ましいなあ。読んでて微笑ましくなりました。これからも頑張ってください。 (2018年10月16日 16時) (
レス) id: 1402817ddd (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 黒猫さん» 嬉しいコメント有難うございます^^いつか絶対番外編作るマンです! (2018年10月16日 3時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 家族愛でもBLでも良き(*´ω｀*) (2018年10月16日 0時) (レス) id: 77336b66d1 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 狐猫音。さん» 貴重なご意見ありがとうございます。しかし元のストーリーは維持して進めていきたいので、他の生徒には補習があったという追加設定のまま進めさせて頂きます! (2018年10月16日 0時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - もういっそのこと仮免終わった設定にするとかどうでしょう。更新頑張ってくださいねq(^-^q)応援します。q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2018年10月15日 22時) (レス) id: cef4739b2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年10月13日 15時
