続き ページ6
グルッペンside
「は？エーミールが居なくなった？」
「居なくなったんじゃなくて、退団した、だがな。」
「まぁ…それはアンタのせいやろ。
エーミールも「ホンマ…あの人は相変わらず自由」やって言ってたし」
「…。まぁまぁ！そこで、君らにも手を貸して欲しい訳だ。」
「…うーん…。どう思う？ゾム。」
「え？まぁええんちゃう？平等にいこう？平等に。」
「…分かった。団長に任せますわ。」
「流石。」
シャオロン君達はすぐに「おいエーミール！出てこいやゴラアッ！」と
煽りながら、エーミールを探した。
「…ふぅ…。これでまぁ…大丈夫…か？」
1年達に任せたものは良いものの、時間はどんどん過ぎ、
下校時刻へとなった。
授業にも、エーミールは姿を現さず、少し心配になるが…。
「明日で…良いか。」
『だんちょーーーー！！！！！』
「ん？」
「エーミール居らんかった〜！」
「…アイツ、団長から逃げるって相当やで？
何か理由でもない限り、抜けへんと思うんやけど…。」
「い、いや、何も、ないが？」
「ま、明日に延長ってことで！じゃ、またね団長！」
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
「…はぁ…。まさかあぁなるとは…。」
家に帰る途中、俺は寄り道をして帰った。
エーミールと、初めて出会った場所に。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
エーミールside
何でバレるのか、よぉ分からん。
「…早く喚んでくれんかな…。Aさん。」
グルッペンさんとの言い合いで、授業もサボってもーたし。
「…はぁ…。…寄り道しようかなぁ…。」
私はグルッペンさんと初めて会った場所、魔書館にへと足を運んだ。
「…ここなら、喚ばれても大丈夫やし。」
そう言って、上にある、本を取ろうとした時
ﾄﾞﾝｯ
と誰かにぶつかった。
「「あ、すみませ…」」
「…おっと、奇遇だな。」
「はぁ…。何故ここに居るんですかねぇ」
「「エーミール/グルッペンさん」」
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作者名：わらび餅 | 作成日時：2022年12月13日 20時
