続きの続き ページ13
エーミールside
そう考えたのは、喚ばれる前、
グルッペンさんと揉めた時に起こった出来事。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
魔術特訓の為、召還を解除して貰い、
とある場所に降り立った。
そこは、召還された時と同じ、魔書館だった。
「…。さて、外に出ますか。
魔術特訓でしたら、公園が一番良いし」
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
公園ー
「…。」
放課後と言うこともあり、
小さい子供達が楽しそうに遊んでいる。
こんな所で魔術特訓でもしたら、
危害を加えてしまうかもしれない。
〈お兄ちゃん！〉
「？…私ですか？」
〈お兄ちゃん、まじゅつ見せて！！
僕も覚えたいんだ！〉
ﾋﾞｸｯ
「え、あ、君はどんな魔術が使いたいんですか？」
〈うーん…。僕ね、魔術が上手に使えなくて…。
皆に馬鹿にされないように頑張ってるの！〉
…。
「…では、簡単なラファイアを。」
〈うん！〉
ここで、ここで上手くいかなかったら。
そんな心配が、俺を襲う。…けれど。
「…ラファイア！」
ﾌﾞｫﾜｯ
〈うわっ凄い凄い！お兄ちゃん凄いね！
僕、お兄ちゃんみたいになれるように頑張る！〉
「…。えぇ、きっと貴方なら、
私を遥かに超えれます。…頑張ってくださいね」
〈うん！ありがとう！〉
あの子は偉いなぁ…。
あんな年でも、魔術特訓を…。
「エミさん、魔術特訓は辞めたのか」
「！…。子供がいる中、魔術特訓はできません」
「…そうか。隣、失礼するぞ」
「はい」
「…。久しぶりに、ラファイアが
上手くいきましたよ」
「？子供に見せてやったのか？」
「頼まれたので」
そう会話していると、
奥で子供がラファイアを失敗して、
ｷﾞｬｰｰｰｯ！
火の海にしていた。
〈あ、あああ、あああ〉
さっきの…ｯ
「ｯグルッペンさ〈エーミール。
「逃げるぞ」
「ｯ」
〈ああああ、ああっ…誰、か〉
「本気ですか！」
「巻き込まれたら終わりだろ！！！」
「あああっ！！」
ﾀﾞｯ
「あ、ちょっ」
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
ﾊﾞｯ
「ｯ間に合え、間に合え！！」
〈あああ、誰ｯー
「大丈夫でしたか！」
〈！さっきの、お兄ちゃん…。
僕…ｯ公園を火の海に…〉
「そんな事より、貴方が無事で良かった」
その時、真下で燃えていた、火が大きく燃え、
「ｯ…！」
私を火で囲んだ。
「ｯ、マズい」
彼をも巻き込んだら…。
ー続くー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わらび餅 | 作成日時：2022年12月13日 20時
