第六話 ページ8
A視点
わからない。
父様の考えていることが全くわからない。
頭に?を浮かべていると、父様は僕の腕を掴んで立ち上がらせる。
そして、扉の方に歩き始めてしまった。
「何処へ行く」
隆也「四月一日家は"五条家に一任する"と云った。これ以上くだらない事を続ける意味などない」
そう云って父様は襖を閉めてその場を後にした。
対して、僕は不満がある。
『父様、五条に一任するなど、何を考えているのですか?
……僕には意味がわからない。』
そう云えば父様はこう答えた。
隆也「ん?いや宿儺の器くんってまだ高校生だし?友達助ける為に食べたんでしょ?
ならいいだろ。
死刑執行とか重すぎるって。
子供の荷は1gもないぐらい軽くていいの」
その言葉によって、思い出す過去の言葉。
"父様「呪術師を辞めたい?別に俺はいいと思うよ。Aにとって其れが苦痛を感じてるなら俺は親失格だ。」"
『…父様は甘すぎます。』
一家の当主としても甘いし、親としても甘い。
だけど....
『そんな父様が大好きです。』
いつも自分のことではなく、家族を優先してくれる。
父様「え?……待って、A、もう一回!」
『……嫌!』
云うのはいいんだけど、其の手に持ってる
その日は追いかけっこで昼間が終わった。
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番外編
曰く、母様が父様を選んだのは、
母様「落ちこぼれの私が態と特級の任務を当てられた時に自分の休みも昇級任務も放り出して助けてくれたのよ?
……あんなの惚れるしか無いじゃない…」
と、当時の事を思い出して顔を真っ赤にしていた。
母様は天与呪縛で元禅院家。
真希や甚爾と同じ様に呪力が全く無かったらしい。
しかし、昔禅院家を訪れた時に母様に一目惚れした父様は母様に猛アタックしたのだそう。
しかし、母様はかなり容姿が整っており、禅院家のクズ共に何度も襲われかけたそう。
母様はかなり疑心暗鬼になっていた。
しかし、父様は母様と過ごすうちに更に惚れ、諦める気はない、と断言したらしい。
そして、上で云ったように父様の自らを顧みない性格に惚れ、腐った蜜柑の猛反対を無視して結婚。
そこから母様に向けて色んな暗殺者が来たが、父様が守り向き、
"父様「次、家族に手出したら呪い殺す」"
と、上層部に殺気丸出しで伝えたらしい。
此処迄で云えること、
ウチの父怖い。
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー好きなので嬉しいです!夢主社畜なのまじで可哀想無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月6日 12時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ - めっちゃ好みなお話です!続きをお恵みくださぁい! (2023年3月1日 17時) (レス) @page8 id: b50d18fce3 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ - むちゃくちゃ面白かったです!!続きたのしみにしてます!! (2022年9月27日 19時) (レス) @page8 id: ed83340cb6 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 更新きたー(・∀・)!!嬉しいなぁ!! (2022年9月24日 11時) (レス) @page8 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新お疲れさまです! (2022年9月23日 22時) (レス) @page8 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐久 | 作成日時:2022年8月22日 20時