運命が五十五 ページ7
志乃sids
布団から、這い出て来る。
机の上にあった薬をありったけ掴んで無理矢理、飲み下す。
何とか、収まった。
今日は、エリちゃんの救出作戦の日。
パソコンで、運命屋のホームページを開き、書き込む。
『本日を持って、運命屋、キラは引退させて
いただきます。此まで、ありがとうございました。』
本日を持って、都市伝説、キラはなくなる。
本来、運命は自分で切り開くもの。
大丈夫だろう。
元々、運命屋なんてもの必要無かったのだ。
仕事着に着替える。
真っ白いブラウスに、長めのスカート。
パーカーと真っ黒な外套に、狐の面をつけ、変装する。
何れ、バレるのだから、必要無いとは思うが、最後だ。
ちゃんとせねば。今日で終わる。
きっと、私の命も。
私からしてみれば、十五年生きられれば、充分だが。他人からすれば短いのだろう。
チョコレートを口に入れて、ありったけの薬とゼリーをポッケに突っ込み、姿くらましした。
エリちゃんの所へ、母さんの所へ。
母さんが受けた依頼内容は、娘を助ける。
エリちゃんのお母さんは、自分にはその資格が無いとか言ったらしい。
何とかしてあげたいが、其れは、本人次第。
私の仕事じゃあない。
足が地面につく感触。
どうやら、ついたらしい。
まだ、始まっていないらしく、血の匂いはしない。
此処等で、張っていればいいだろう。
杖で軽く頭を叩き、目眩ましをかける。
バレないような影に隠れ、座る。
さっきの姿くらましと目眩ましでもうかなりの体力を使ったらしい。
もう、眠くなってきた。
しばらく、眠って体力を温存しよう。
ゆっくりと意識が遠退いて行った。
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きら - 相澤先生がっごいいですうう (2020年3月1日 0時) (
レス) id: 9d41dd17a9 (このIDを非表示/違反報告)
Laila - 泣きました。すっごく泣きました。隣にいた兄にひかれるぐらい泣きました。こんな感動もの久しぶりに読みました。ありがとうございます！また書いてください！良ければその後や続編なども書いてください！ (2019年12月17日 22時) (レス) id: 9fa2111de0 (このIDを非表示/違反報告)
HIRO(プロフ) - 完結から結構経ちましたが、完結おめでとうございました！！すごい好きでした。これからも応援してます……！！ (2019年6月23日 20時) (レス) id: 1744d7d8f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2018年11月25日 0時
