運命が七十三 ページ25
爆豪side
そいつは無口だ。
此方が話しかけないと何も言わない。
弁当をゆっくりとだが完食した。
侑「ありがと。」
短くそう言った。
返してきた弁当箱を持つ手は震えていた。
こいつは何に怯えてンのか。
其から、急に回りを見出した。
まるで、何かを探すような。
どう対処するべきか分からなかった。
取り敢えず、てを引っ付かんで、家に向かった。
爆「おい、ついたぞ神谷。」
目はずっと知り合い伏せていて何も聞こうとしていなかった。
何も聞きたがっていないかのようだ。
爆母「勝己ぃ！！！帰ってきてンのなら只今位言いなさい！
………あら、その子は？
彼女？いや、そんなわけないわね。あの勝己にそんなわけはない。」
爆「勝手な勘違いすんなやクソババア！！！
こいつ、帰るとこがねぇから連れてきたんだよ！
冬休みの間はうちに泊めてもいいだろ！？」
そういう間、神谷はまだ目を伏せていて俺すらも見ようとしない。
先程から変わったことが一つ。
こいつが手を放さない。
只、手を放したがらないのと、少しだけ震えているからこいつが今にも消える気がして、
柄にも無く、手を握り返した。
爆母「そう言うことなら早く言いなさい！
準備しないと。
あ、まだ自己紹介してなかったわね。
私は、こいつの母親。爆豪光己。
冬休みの間、宜しくね。
そうだ！！
好きな食べ物は何かある？
お祝いに何でも作るわよ？」
侑「神谷、侑希です。
ご迷惑を、お掛け、しますが、宜しく、お願いします。
好きな、食べ物は、カボチャの煮物、です。」
なんか渋いな。
思い出のものなのか、少し声が明るくなった。
矢張り、何かが怖いのか声が辿々しかった。
爆母「よし！！！分かったわ。
後、デザートも用意しなくちゃね。
勝己、あんたの部屋に案内しなさい。
あんたの部屋無駄に広いんだから二人くらい平気よ。
其に、今日初めて会った私よりあんたの方がいいだろうしね。」
それぐらい分かってらぁ。
神谷は、手を放したかと思ったら、服を握った。
可愛いかも…………………？
可愛いって思ったか、今。
ンな馬鹿なことはない。気のせい、だ。
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きら - 相澤先生がっごいいですうう (2020年3月1日 0時) (
レス) id: 9d41dd17a9 (このIDを非表示/違反報告)
Laila - 泣きました。すっごく泣きました。隣にいた兄にひかれるぐらい泣きました。こんな感動もの久しぶりに読みました。ありがとうございます！また書いてください！良ければその後や続編なども書いてください！ (2019年12月17日 22時) (レス) id: 9fa2111de0 (このIDを非表示/違反報告)
HIRO(プロフ) - 完結から結構経ちましたが、完結おめでとうございました！！すごい好きでした。これからも応援してます……！！ (2019年6月23日 20時) (レス) id: 1744d7d8f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2018年11月25日 0時
