運命が六十八 ページ20
侑希side
手術は成功した。
かといって、全てが今まで通りではない。移植のお陰で生きることは出来るが、発作が起きやすくなった。
元々、個性でのキャパオーバーは無かったが、この移植の影響もあり、ある程度使うとキャパが来るようになったらしい。
そのキャパオーバーでは死ぬ可能性もある。
気を付けなくては。
今日は、退院の日。
この日だけは家に戻らなければならなかった。どうしても。
あの男が居なければいいのに。
Ａ組の人には、この事は話していない。
同情なんてまっぴらごめんだから。
侑「只今。」
父親の靴があった。
父「………漸く帰ってきたか、侑希。
お前、ヒーローになりたいらしいな。さっき担任から電話が来たよ。
お前を完全に寮生活にしたいってな。
残念ながら、許可はしない。
お前は、敢えてヒーローになり、ヒーローの目を欺いて情報を出すために生かされているんだ。
もう一度、分かるように体に叩き込んでやる。」
逃げなければ。
咄嗟に、そう思った。
近寄って来る。玄関のドアノブをとった。だが、
父「無駄だ。お前は一生、俺のもの。
一生、な。」
バキッ
侑「ガハッ、、、」
この男の個性は進化。
この個性でオールフォーワンの個性の小さな欠片で圧倒的なこの個性を生み出した。
この男は体内に個性の石を多く保有しており、戦って勝てる保証は無かった。
私は、暴力と、その行為を耐える他無かった。
何時間経っただろうか。
漸く、終わった。
私はまるであの男の
服をただし、制服でなんとか逃げるように外に出た。
外は秋の終盤に入りかかったところ、というのもあり少し寒かった。
やっとの思いで路地裏にたどり着き、まるで気絶するように倒れこんだ。
起き上がる気力など残ってはいなかった。
そのまま、意識は落ちて行った。
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きら - 相澤先生がっごいいですうう (2020年3月1日 0時) (
レス) id: 9d41dd17a9 (このIDを非表示/違反報告)
Laila - 泣きました。すっごく泣きました。隣にいた兄にひかれるぐらい泣きました。こんな感動もの久しぶりに読みました。ありがとうございます！また書いてください！良ければその後や続編なども書いてください！ (2019年12月17日 22時) (レス) id: 9fa2111de0 (このIDを非表示/違反報告)
HIRO(プロフ) - 完結から結構経ちましたが、完結おめでとうございました！！すごい好きでした。これからも応援してます……！！ (2019年6月23日 20時) (レス) id: 1744d7d8f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2018年11月25日 0時
