そんな馬鹿な。 ページ8
マルコside
「おい、Aは大丈夫なのか！？」
「黙ってろよい、エース。
こっちで様子は見ておくからお前はもう寝とけ。」
そう言って駆け込んできたエースを追い返した。人が多いところで倒れたから、さっきから大騒ぎだ。
取り敢えず診察をしなくてはいけない。
悪いが、まぁ、男だし後で謝ればいいだろう。こいつは極力さわられたりするのを嫌うようなやつだから。
今回ばかりは仕方ない。
そう思い、Tシャツをまくりあげた。
「……ん？」
シャツは汗ばんでいて後で着替えさせないといけない。
いや、そんなことよりも。
胸に巻かれた包帯。
こんなところ、怪我したなんて聞かないしいつも夜襲ぐらいしか戦闘には参加しない。
まさか、こいつ……。
いや、そんな馬鹿な。
いくらなんでもあり得るわけが…でも、これは確かに…。
五年間も隠しおおせたって言うのか？
この人数がいるところで？
そりゃ怪我も少ないし元が強いからできなくもない話だろうが……。
そのとき、熱い手で腕を捕まれた。
弱々しかったが、いつの間に気が付いたのかこちらを向いている。
「……頼む、から……。
このことは……誰にも、言わないで……。」
か細い声でそう言った。
必死で、どうしても隠さなければならないのか。頼みの声は、いつもより高い気がした。
いつも意識して低い声を出していたのか。
「…ああ、分かったよい。」
そう言うと手は離れてまた力なくベッドの上に横たわった。
こいつが、女。
道理で細っこいかと思えば…。
女がどうしてここまでして男で在ろうとしているのか。何もバレたっていいような気もするがな。
待て、服も俺が着替えさせるのか？
約束をしたからには守らなければいけないがこいつはとても動けるような状態じゃあない。
かといって着替えないわけにもいかない。
どうしたもんか……。
取り敢えず診察を続けるか。
後でそれは考えよう。
俺はそれから体温計やら診察機やらを出して診察を始めた。
その間、起きることはなかった。
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ユーリ - 一応、完結させましたけど続編も準備できしだいやりたいと思ってます！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月6日 23時) (
レス) id: bff3cbdf0d (このIDを非表示/違反報告)
哀羅 - う〜ん！やっぱり気になる！この先主人公さんとマルコはどんな関係になっていくんですかね…。応援してます！更新楽しみにしてます！〔にしても先が気になる(>_<)〕 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅 - センチュリアでは化け物伝説として語られるほど主人公さん恐れられてたんですね…。少し切ないですね…。何かしらの理由があるんですよね？きっと。この先も一読者として応援してます！先が気になって気になって仕方ないです〔笑〕頑張ってください！ (2020年4月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅 - めちゃくちゃ先が気になります！！というか気になる一方です！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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