The Mystery Girl

第51話 ページ10

あなたside




イライラしたまま家に帰ってきた。






いつもならストレス発散しに行くけど、この状況で喧嘩している所をみんなに見られてらまずい。









「あぁぁぁぁぁぁあああ！」






＿＿ｶﾞｼｬｰﾝ






＿＿ﾄﾞﾝｯｯ






＿＿ｶﾞｼｬｰﾝ









我に返った時は…遅かった。






自分でもびっくりするくらい家中めちゃくちゃで、






今自分がやったとは思えない。






結局悪いのは私だってことくらいわかってる。






だけど何も知らないのに口出しされるのにすごくイライラしてしまった。






何もする気が起きずとりあえずソファに腰を落とす。






「ﾊｧ…」






しばらくぼーっとしていると、私のスマホがうるさく音を立てる。






スマホを手に取って無料メールアプリをタップする。






【さっきはごめん。】






と涼介からメッセージがきていた。






このメッセージが送られてくるまでにどんな経緯があったのかわからない。






けど、涼介が謝ってくるなんて思ってもなかったし、尚更申し訳ない気持ちが増した。






【こっちこそごめんね。】






素っ気ないと言われれば素っ気ないかもしれない。






けど、私にこれ以上何かを言う資格はないと思う。

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