The Mystery Girl

第48話 ページ7

知念side




＿＿？「ぉい！黒川紅華！出てこいよ。」






そんな声が聞こえた。






最初は空耳か聞き間違えかと思った。






だって、今は如月桜苗という名前でこの学校に通っているから、顔を見ないと黒川紅華だとはわからないから。






だけど、どうやら僕の空耳でも聞き間違えでもないようで、さっきまで賑やかだった溜まり場が一気に静まり返っている。






当の本人はびっくりしているというか、焦っているようにもみえる。






僕の近くにいたひかが1番びっくりしている。






なんで？ひかは何を知ってるの？






うじうじ悩んで原因探してしている時間はどうやらないようで、






校庭で桜苗のことを呼んだヤツらが暴れ回っているようだ。






みんながどうしたらいいかわからないまま、呆然としていると、涼介がソファから立ち上がって、溜まり場の窓を開けて、






山田「お前ら、何の用だよ。」






と叫ぶ。






？「お前らの近くにいる黒川紅華がのぉ、俺らにナメたような事してくれたんや。今日はこの前の続きしにきたんや。」






この返事にさすがの涼介も状況が把握しきれていない。






ずっと俯いている桜苗。






そんな桜苗に、






八乙女「やっぱあの高架下で喧嘩してたの桜苗だったんだ。」






ひかの言う事に誰1人として頭がついていかなかった。

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