The Mystery Girl

第68話 ページ28

山田side




＿＿＿＿＿＿.｡oO









「おい！桜苗っ！」






夕焼けの日が差し込む病室。






薮「山田ｯｯ！」






急いで病室に入ってくる薮くん達。






「桜苗がｯｯ！」






八乙女「お前、落ち着け！」






光くんに宥められる俺。






「先生ｯｯ！如月さんの容態がｯｯ！」






ドタバタと病室を出入りする看護師さん。









ﾋﾟ…ﾋﾟ……ﾋﾟ………






どんどん心電図の間隔が広くなっていく。






「桜苗ｯｯ！…まだ死ぬんじゃねぇよｯ！まだ……まだ言いたい事もやりたい事もいっぱいあんだよｯｯ！」






そんな俺の言葉は心臓が止まった事を知らせる音にかき消された。









＿＿＿＿＿＿.｡oO






俺の頬に温かいものが触れる。






これは……






涙…？






いや、もっともっと温かいもの。






ふと目を開くと俺の頬に触れ涙を吹いてくれている









＿＿桜苗がいた。









如月「…りょ…すけ？、ど…したの？」






苦しそうに話す桜苗。






このままだとまた俺の傍からいなくなるんじゃねぇかって思って、






俺は桜苗を抱きしめた。






もう絶対に離したくない。






その一心で強く強く抱きしめた。

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