The Mystery Girl

第44話 ページ3

八乙女side






大ちゃんに無理矢理カラオケに連れてこられた俺と知念と裕翔。






まぁなんだかんだ楽しかったんだけどね。






楽しい時間はあっという間って本当のことで、






カラオケから出てきた時には外は真っ暗だった。






4人で何気ない話をしながら帰っているといきなり知念が






知念「あれって西学のヤツらじゃない？」






知念の指さすほうを見ると高架下で喧嘩している西学のヤツら。






中島「まさかの7対1じゃない？」






たしかに。言われてみれば。そんな感じもする。







有岡「西学に1人で挑むとかすげぇな！」






「たしかに。」






西学の奴らは俺らより強いとは言えねぇけど、1人で喧嘩するのはなかなかに苦しい。






知念「でも、すごい強いね。あの人。」






有岡「これだけ強かったら大丈夫だろ！」






大ちゃんの言葉に納得した裕翔と知念がまた歩き出して、俺も行こうとした。






だけど、タイミングが悪くスニーカーの靴紐がほどけて急いで結び直して、知念たちを追いかけようとした。






一瞬だったが俺にははっきり見えた。






西学と喧嘩していたフードの人。






その人が女だということ。









＿＿その人が桜苗だということ。

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