The Mystery Girl

第53話 ページ13

あなたside




定時ちょうど…






私は廃工場の扉を開ける。






そこには西学のやつら6人。






？「やぁやぁ、待ってたで。黒川さん。」






＿＿ｶﾞﾁｬｰﾝ






ものすごい音がして振り返ると扉が閉ざされていた。






「別にそこまでしなくても逃げませんけど。」






？「まぁ念には念をっちゅーやっちゃ」






？「さぁさぁ、雑談はそんなもんにしてそろそろ喧嘩始めへんか。」






「君たちのトップいないのに始めちゃっていーの？あ！まさかトップがビビって逃げちゃった？笑」






？「好き放題言うとき。さ、そろそろ始めんで。」






＿＿ﾊﾟﾁﾝｯｯ






西学の1人が指を鳴らすと、






＿＿ｶﾗｶﾗｶﾗ…






と、鉄パイプを引きずりながら出てくる下っぱ。






よくこんなに下っぱいるね。っていうくらいの人数。






「あらあら、私には1人で来いって言ったのに君たちは下っぱこんなに揃えてんの？」






？「誰も俺らが7人でやるなんてヨコも言うてへんかったやろ？」






「ま、いいよ。みんなまとめて相手してあげる。」






？「んなら……始めよか。」






西学の1人のさっきまでとは打って変わったような
低い声を合図に






私は下っぱに殴りかかった。

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