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私が名前を呼んだって振り返ることなく自分の教室に帰っていった風磨







健「A?」







「健人のばか……」








違う








健人は悪くない








悪いのは私……








健「……俺にしない?」








「へ?」








健「俺だったらそんな顔させない、絶対幸せにする」








「健人……」








健「心も体も満足させてやるよ(笑)」








「ちょっ(笑)体もって下ネタでしょ(笑)」







健「ん、その顔、笑ってる方がかわいいよ?」







「……ありがと、」








健「放課後アイス食べ行こ?奢るから」








「……トリプル?」








健「俺の財布事情を考えてくれ」








「ん〜……ダブルで手を打とう!」









健「ありがたきお言葉……ってなんねぇわ!(笑)」









「ね?お願い!」








健「はぁっ……今日だけだからな?」








「ありがとっ!健人大好き!」








健「っ///」








「健人?」








健「誰にでも大好きとか言うな、勘違いすんだろ?」








「勘違いもなにも健人は友達でしょ?」








健「……友達じゃないって言ったら?」








「……?」








健「Aのこと恋愛対象として見てるって言ったら、どうすんの」








「そ、れは……」








健「……なーんてね?親友の彼女には手出さねぇよ」

(正しくは出せないだけど……)








勝「健人くーん!」








健「あ、勝利だ」








勝「ちょっと来て!」








健「ちょっと行ってくる」








「ん、」








勝利と話に行った健人を見送って口から漏れるため息







「……風磨」







こんな時でも頭に浮かぶのは彼








どこにいても








何をしてても








誰といても








頭を埋め尽くすのは彼ばかり








好きで好きで








どうしようもないくらいに大好きで……








健「A……」








「あ、もう話終わったの?」








健「ん、菊池のこと……ごめんな?」








「んーん、私も悪かったから」

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作者名:キタサン ブラック | 作成日時:2018年5月28日 21時

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