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大好きな彼の背中を見つけて朝から走る
彼にかわいく見られたいと巻いてきた髪が崩れようとそんなの気にしない
「風磨っ!おはよ!」
彼の背中に呼び掛ければ眠そうな顔で振り返る
風「ん、」
「今日の放課後なんだけど……」
☆「風磨くん!おはよ!」
風「おはよ」
「……」
(私にはおはようも言ってくれないくせに……)
風「A?」
「……んーん、なんもない」
☆「風磨くん、早く教室行こ?」
あーあ
私の目の前でわざとらしく腕なんか組んで……
でも何より嫌なのはそれを振りほどこうともしない風磨
そんなのもちろん見ていたくなくて……
風「A、お前も行くぞ」
「あ、用事あるんだった!後から行くねっ!」
風「は?」
「みずきちゃんと教室行ってて!」
風「おいA!」
☆「風磨くん、Aちゃんも言ってるし二人で行こ?」
わざとらしく胸を押し付けるみずきちゃんと嫌がる素振りすらみせない風磨
「……風磨のばか(ボソッ」
ぼそっと呟いた言葉は彼に届くわけもなく木々の音に掻き消された
「はぁっ……」
段々と遠くなる二人の背中に漏れたため息
聡「A?どうしたの?」
「聡ちゃん……」
マ「恋するお年頃だもんね?」
「マリちゃん!」
マ「先生つけようか(笑)」
「マリちゃん先生」
マ「マリ先生でしょ?」
聡「対して変わらないよ?」
マ「変わるの!」
「マリウス先生?」
マ「……マリ先生がいい」
聡「生徒より子どもっぽい(笑)」
マ「いーのっ!」
風「おいA」
「あ、風磨……」
風「用事ってなに?こいつらと話してんの?」
「これはっ、」
風「チッ、お前こっちこい」
「まっ、風磨!」
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作者名:キタサン ブラック | 作成日時:2018年5月28日 21時