酒場「咲楽」【妖怪ウォッチ】 (ページ2)

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蛙の来店ページ2

ふわふわと浮いて居たくなるそんな優しい夕方だった。

そんな夕方の後は、ネオンの光が街を包んでいる。

最初のころは、このネオン街の光が恐ろしかった。

自分が町からひとり、はじき出されているような感じで。

でも、町にいるほとんどの奴が、そんな風に感じてる

って知ったとき

怖い気持ちなんて全部吹っ飛んで

結構この街を楽しんでいる。

楽しんでいるとき、ふと腹が減った。

星なんて見えない、青っぽくて真っ黒な空を見上げた。

高層ビルが立ち並んで、そんな空だってまともに見えない。

＿あの平原なら・・・見えてたのになぁ＿

昔いた、懐かしい場所が頭の中をよぎった。

今は無い、良い所だったなぁ。

なんて思いながら、肩を落とすように顔を下げた。

そして驚いた。

いつの間にか、ネオン街の路地裏に来ていた。

町の光が差し込んでこない路地裏では、薄暗さがちょうどいいくらいだ。

目にいいかと思ったので、そのまま路地裏を進んで行くと

一軒の酒場があった。

「咲楽・・・

　へぇ、良い名の酒場じゃねぇか。」

面白い。

そう感じたから、俺はその「咲楽」って酒場に入って行った。