幼稚な自分 サンズside ページ27
ナイトメアが去った後、オイラは落ち着きなくベッドの近くでソワソワとしていた。
ベッドの中では未だにAがスヤスヤと眠っている…時折咳き込んだりはするが、それでもだいぶ楽そうだ。
ソッと覗きこんで見ると、汗でベッタリと貼り付いた髪と蒸気した頬に無意識にゴクリと喉を鳴らした。
「……ウッ…心臓に悪い…/////;;」
早まる鼓動を押さえ付けるようにして、ズルズルとベッドの傍でしゃがみこむ。
待て、オイラ。
くれぐれも早まってくれるなよ?
そんな風に何度も言い聞かせていると、不意にAが何か言葉を発して、過剰な位肩をビクリと揺らした。
恐る恐る覗いてみると、ムニャムニャとまだ枕を抱き締めたままだった。
「……なんだ…寝言か…///;;」
「………んー…えへへ…サンズしゃん…/////」(ムニャムニャ
「………/////;;;!!?」
ヘニャンと笑みを浮かべながら、嬉しそうに口元を緩ませながらそう言ったAの姿に、オイラは額を押さえながら天井を仰いだ。
無理だ可愛すぎる。
好きだ。
ギュッと手を握り締めながら、オイラはゆっくりとベッドへ乗り上げた。
……いや待て、病人だぞ?
そもそもまだお友達からの関係なんだぞ?
そんな考えがグルグルと渦巻くが、身体は正直と言うべきか…ギシリと音を立てながらAの顔へと近づいていった。
ドンドン近づいていく二人の距離に、バクバクと可笑しな位に、痛い位にソウルが熱をはらみ大きく脈打つ。
コツン
可愛らしい音と共に、触れた唇の柔らかさにオイラは耐えられなくなって直ぐ様ベッドから降りて口元を押さえた。
カーッと顔が熱くなって、Aの顔を録に見れやしない。
やっちまった…しかも、寝てる相手にだ…。
「い、いや違う…これは…あれだ、そう…風邪がオイラに移って早く治るように…/////;;」
ブツブツと言い訳じみた事を暫く言った後、大きく溜息を吐いてからナイトメアに渡されていたタオルを濡らしてAの額へと乗せておいた。
顔の熱さはまだ引きそうにない…はぁ…Aが起きたら、ちゃんと普通に接しられるだろうか。
幼稚過ぎる自分の行動に、何だかいたたまれなくなったのは言うまでもなかった。
183人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Undertale」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めーぇ - AU好きの人さん» え、終わりがあるんですか!?ど…どこかで読めないのでしょうか。文章1文1文にドキドキときめいてしまいました! (2022年9月30日 4時) (レス) id: fbb04e1f70 (このIDを非表示/違反報告)
綿免めんへらえいPさん*蝸牛するめ*(プロフ) - 最初に出会った小説で、ホントに大好きな作品です。最高の世界に感謝土下寝本当にありがとうございますThanks!! (2022年8月29日 1時) (レス) id: 2e2f120849 (このIDを非表示/違反報告)
ニェェエエ - この作品は終わってしまっているんでしょうか(汗)この作品に出会えて嬉しいんですが、、、私はP.36のパピルスsideので終わってしまっていて……終わりがあるならばそこまで読みたいなぁと思っていて(汗)長文失礼致しました (2021年7月26日 3時) (レス) id: 14f7e6316b (このIDを非表示/違反報告)
サンズ大好き - この物語とても癒されました! 主人公の性格が私と似ていてドキドキしました。やはりサンズさんですよね!!私も本家さん大好きです!! (2021年5月28日 5時) (レス) id: a216421144 (このIDを非表示/違反報告)
AU好きの人 - 最後まで見れない (2020年12月25日 5時) (レス) id: 4849c6cd9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ