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世話のやける奴 ナイトメアside ページ26

いつの間にか聞こえてきた小さな寝息に、俺は一つ息を吐きながら椅子に凭れ掛かった。

チラリと横目に確認すると、熱で頬は真っ赤になってはいるが気持ち良さそうに寝息を立てている。

触手に伝わる温度に、まだまだ安静だな…なんて平和ボケした考えを頭に浮かべた。

俺が他人を心配するなんて…笑い話のタネにしかならないだろ。


「……ま、今考えれば…クロスも中々見る目があったのかもな。」


第一印象からあんなに惚れ込む奴は中々いないだろうよ…我ながら自分の後輩は末恐ろしい奴だ。

少し温まってきた触手を新しい触手に変えてやると、Aの頬はユルユルと緩んでいた。

その顔に、俺も何故か頬が緩む…妹か…居たらこんな感じだったんだろうよ。


「………そんで、お前は何時までそうしてるつもりだ。」


「………ヘヘッ…やっぱり、バレちまってたか。」


ヒョッコリと扉から顔を覗かせたサンズに、俺は態とらしく溜息を吐いてみせた。


「何ウジウジしてんだよ…A、お前の事ずっと待ってたみたいだぜ?」


「まぁ…な。中々アイツらがオイラを解放してくれなかったもんでな。」


短く笑った顔には、少しだけ疲れが滲んでいた…ああ…アイツらも必死だからな。


「ほらよ、このタオル濡らして代わりに額にやってやれよ。俺はもう出てく。」


「ああ、ありがとさん…お前さんの事、何だか見直したかもな。」


「よせよ、此処だけの話だ。」


「……ヘヘッ…そうか。」


なんて、他愛ない言葉のやり取りをしながら俺はAの額に置いてあった触手を退けて背を向けた。

まったく、どいつもコイツも世話の掛かる奴らばかりだな。


「……んー…ナイトメア…////」


「………!」


確かにそう聞こえて振り替えると、ムニャムニャとしながら枕を抱き締めているAの姿が映った。


「……ったく、可愛い事しやがって。……後、頼んだぞサンズ。」


「任されたさ、バッチリな。」


今度こそ背を向けながらヒラヒラと手を振り部屋を後にした…さーて、今頃血眼でサンズを探してるアイツらをどう言いくるめるか。

幼稚な自分 サンズside→←なぜこのチョイス



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めーぇ - AU好きの人さん» え、終わりがあるんですか!?ど…どこかで読めないのでしょうか。文章1文1文にドキドキときめいてしまいました! (2022年9月30日 4時) (レス) id: fbb04e1f70 (このIDを非表示/違反報告)
綿免めんへらえいPさん*蝸牛するめ*(プロフ) - 最初に出会った小説で、ホントに大好きな作品です。最高の世界に感謝土下寝本当にありがとうございますThanks!! (2022年8月29日 1時) (レス) id: 2e2f120849 (このIDを非表示/違反報告)
ニェェエエ - この作品は終わってしまっているんでしょうか(汗)この作品に出会えて嬉しいんですが、、、私はP.36のパピルスsideので終わってしまっていて……終わりがあるならばそこまで読みたいなぁと思っていて(汗)長文失礼致しました (2021年7月26日 3時) (レス) id: 14f7e6316b (このIDを非表示/違反報告)
サンズ大好き - この物語とても癒されました! 主人公の性格が私と似ていてドキドキしました。やはりサンズさんですよね!!私も本家さん大好きです!! (2021年5月28日 5時) (レス) id: a216421144 (このIDを非表示/違反報告)
AU好きの人 - 最後まで見れない (2020年12月25日 5時) (レス) id: 4849c6cd9c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ丸 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年10月17日 15時

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