独占欲が渦巻く エッジside ページ3
「余所見をするな、我輩だけでいっぱいになっておけばそれで良い。」
「……い"っ…;;!!?」
ガリッと鎖骨に歯を立てると、Aの体が大袈裟な位ビクリと揺れた。
口を離せばクッキリと跡の残ったそれに、ムカムカイライラとしていた心が満たされていった。
うっすらと涙を浮かべているAの目元に、今度は優しくキスを落とすと少しだけ目を見開いて今度は固まった。
コロコロと変わる表情に、愛おしさが込み上げてくる。
これはきっと、恋ではない。
とても歪んだ支配欲と独占欲。
前に一度、愚兄と結ばれればAは我輩達からは離れないのでは?とも思った。
思ったがそれでは満足出来なかった。
他の奴に盗られるのは嫌なのだ。
盗られる位ならば、いっそ自分の手に堕としてしまった方がずっと良い。
首輪でも付けて鎖に繋げば良い、そしたらドロドロに甘やかして何も分からなくしてしまおう。
こうなったのは全部そう、あの時お前が我輩なんかに触れてきたからだ。
あの時の手の感触から何から何まで、忘れられない。
熱は散ることなく積もるばかりだ。
お前が悪いんだぞ、A…貴様には責任を取る義務がある。
「………やり過ぎた、すまない。」
「……まっっっじで!!!痛いんだけど!!?」
乙女の体に何してんだよ!!とギャーギャー騒ぐAを向かい合わせになりながら抱き締め布団へと潜り込んだ。
「……ねぇ…ナチュラルに何布団に入ってんの?ここ私のベッドだよ?てかちゃんと謝ってなくない?」
「……………。」(ギュッ
「はぁん!?また無視か!ああそうですかぁ!じゃあ熱っ苦しくしてやるからな!!!」
そう言ってAが我輩の胸に顔を埋めて、ギューッと抱き着いてきた。
何だ…煽っているのか。
「…………んー…。」(ムニャムニャ
暫くして聞こえてきた寝息に、我輩は呆れまじりに息を吐いた。
此処までして言うのも何だが、本当に危機感がないな。
普通あんな事した相手と居て眠れるだろうか?信頼しているのかバカなだけなのか…。
「……はぁ……幾らハニーだったからとは言え…自分をセーブ出来ないとはな。」
ほんの少しの後悔が、自分を襲ってくる。
もっと理性を働かせて行動出来ただろうに…我輩とした事が。
だがこれ程までにAは我輩の心を掻き乱す。
「まったく、憎たらしい奴だ。」
額にコツンとキスを送り、我輩もゆっくりと目を閉じた。
明日から覚悟しておけ、A。
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めーぇ - AU好きの人さん» え、終わりがあるんですか!?ど…どこかで読めないのでしょうか。文章1文1文にドキドキときめいてしまいました! (2022年9月30日 4時) (レス) id: fbb04e1f70 (このIDを非表示/違反報告)
綿免めんへらえいPさん*蝸牛するめ*(プロフ) - 最初に出会った小説で、ホントに大好きな作品です。最高の世界に感謝土下寝本当にありがとうございますThanks!! (2022年8月29日 1時) (レス) id: 2e2f120849 (このIDを非表示/違反報告)
ニェェエエ - この作品は終わってしまっているんでしょうか(汗)この作品に出会えて嬉しいんですが、、、私はP.36のパピルスsideので終わってしまっていて……終わりがあるならばそこまで読みたいなぁと思っていて(汗)長文失礼致しました (2021年7月26日 3時) (レス) id: 14f7e6316b (このIDを非表示/違反報告)
サンズ大好き - この物語とても癒されました! 主人公の性格が私と似ていてドキドキしました。やはりサンズさんですよね!!私も本家さん大好きです!! (2021年5月28日 5時) (レス) id: a216421144 (このIDを非表示/違反報告)
AU好きの人 - 最後まで見れない (2020年12月25日 5時) (レス) id: 4849c6cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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