自覚、そして後悔 サンズside ページ13
デートコースも巡り終わり、いよいよ終盤。
緊張の波が押し寄せてきて、手にはじっとりと汗が滲む。
ポケットの中でギュッと手を握りしめ、オイラは人気のない所へ差し掛かったタイミングでフリスクを呼び止めた。
「フリスク、実は…お前さんに伝えたい事があるんだ…。」
「……なに、サンズ。」
振り返ったフリスクに、オイラは深く一度深呼吸をした。
ドッドッ！と速くなる鼓動のせいで、ソウルが痛いくらい締め付けられる。
「フリスク、オイラ…。」
お前さんの事が、まだ好きなんだ。
そう言いかけた口が、薄く開いてまた閉じた。
自分でも驚いていて、言おうと思えば思うほど口はグッと閉じられていく。
なんでだ？どうしてなんだ？
「……サンズ、もう良いよ。それ以上は言わなくて良い。」
そんなオイラの口に、フリスクが指をピトッと押し当ててきた。
眉の下がりきったフリスクの顔を、オイラは只見ているだけしか出来なかった。
「サンズ、本当はさ…もう僕の事は好きじゃないんでしょ？」
「……ちがっ…！」
そう反論しようとしたが、また寸での所で喉に言葉が詰まった。
何なんだ、本当に。
「フフ…サンズって、諦め癖はあるのに変な所で頑固だもんね。僕ね、ずっと見てて気付いたよ…サンズが僕じゃなくて違う誰かを見てるって事。」
そう言って優しく笑みを浮かべたフリスクにオイラはギュッと胸を締め付けた。
「サンズ、素直にならないと。じゃないと本当に好きなこの子と、傷つけちゃうよ？」
「……オイラは…。」
オイラは、誰が好きなんだ？
フリスクじゃない？
それじゃあ一体…。
「サンズさん！大好きですよ//////！」
眩しい位の笑顔と、明るい声色が頭いっぱいに広がった…ああ、そうか。
オイラはいつの間に好きになってたんだ？
もしかしたら最初から？嫌違う、最初は本当にフリスクがまだ好きだった…けどAの真っ直ぐな姿に何処か惹かれていた。
でも一度拒絶した身の自分、好きだなんて…そんな気持ちを認めるのが怖かったんだ。
だから遠ざけて、もっと拒絶して…でもやっぱり。
「忘れられなかったって訳か…。」
ああ、オイラは本当に…とんだ臆病者だ。
「フリスク…オイラ、戻らなきゃいけないみたいだ。」
「うん、サンズ…自分の気持ちに素直に…だよ？」
そう悪戯っぽく笑んだフリスクに、オイラは小さく笑みを漏らした…やっぱりお前さんには敵わないな。
それでも良いから フリスクside→←浮わついた心 サンズside
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めーぇ - AU好きの人さん» え、終わりがあるんですか！？ど…どこかで読めないのでしょうか。文章1文1文にドキドキときめいてしまいました！ (2022年9月30日 4時) (
レス) id: fbb04e1f70 (このIDを非表示/違反報告)
綿免めんへらえいPさん*蝸牛するめ*(プロフ) - 最初に出会った小説で、ホントに大好きな作品です。最高の世界に感謝土下寝本当にありがとうございますThanks！！ (2022年8月29日 1時) (レス) id: 2e2f120849 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｪｪｴｴ - この作品は終わってしまっているんでしょうか(汗)この作品に出会えて嬉しいんですが、、、私はP.36のパピルスsideので終わってしまっていて……終わりがあるならばそこまで読みたいなぁと思っていて(汗)長文失礼致しました (2021年7月26日 3時) (レス) id: 14f7e6316b (このIDを非表示/違反報告)
サンズ大好き - この物語とても癒されました！ 主人公の性格が私と似ていてドキドキしました。やはりサンズさんですよね！！私も本家さん大好きです！！ (2021年5月28日 5時) (レス) id: a216421144 (このIDを非表示/違反報告)
AU好きの人 - 最後まで見れない (2020年12月25日 5時) (レス) id: 4849c6cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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