マジLOVE1000%！

目当てではないよ！けして！ ページ17

「わぁ…この服、凄く可愛い…！」


私は清楚感溢れるフワフワの如何にも乙女な服の前で目を輝かせていた。

この服着たら絶対サンズだって振り向いてくれる！


「でもお金ないんだよね、どうした良いと思います？」


「…………え、それ俺に言ってるもしかして？」


周りをキョロキョロした後に聞き返してきたスケルトン君…そう、ユーだよユー！


「ていうか蜂蜜をボトルで吸ってるとかクレイジーですね！」


「……君って凄いね、初対面で色々と…。」


「ありがとございまーす！」


「いやいや、褒めてはないよ言っとくけど？」


プハーっと煙を吐くオレンジさん(パーカーの色がね？)ちょっと止めてよ、害悪だから害悪。


「喫煙者なんて糞食らえですね！」


「それ吸ってる人の前で言う普通。」


「実際問題言ってますけど、なにか？」


「……あー…うん、もういいや。」


半ば諦めろ気味に言ってきたオレンジさん…失礼な人だな。


「所で話し巻き戻しますけど、私これが欲しいんですけどお金持ってないんですよ。」


「……だから？」


「買ってあげてくれても良いですよ！」


「……君、本当に凄いね。」


うわぁ、半分死んだ目してる…器用だなこの人。


「凄いんで買ってくださいオレンジさん！」


「俺、オレンジって名前じゃないんだけど。」


「知るわけないじゃないですか、面識全くない初対面なんですよ？」


「…………………そこまで自覚してて何て言うか…図太いね、うん。」


恋する乙女は毎日が必死なの！

そう、戦争よ！


「これを着て必ず意中の相手を振り向かせてみせるんです！」


「なんか情熱を向ける方法が間違ってるような…。」


ポリポリと頭を掻きながら、オレンジさんは一つ溜息を吐いた。


「……貸してごらんよ、買ったげるから。」


「え、ホントに！？ホントにですか！！？」


「まあ、なんか…ねぇ？」


「う、嘘だったらソウルに針千本刺しますからね！？」


「なにそれエグい；；」


「安心してください、私、有言実行タイプなんで！！」


「何の安心要素もないね、それ；；」


そういうとオレンジさんは本当に私の欲しがってた服をレジまで持っていった…マジか！！！！！









(ありがとうございますオレンジさん！！！)

(俺の名前はハニーね、ハニー。)

バナナミルクストロベリーショコラ→←復讐は…忘れない…よ…？

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