私のMyload２

疫病神は私じゃないか ページ37

「それを決めるのは悪いけど、お前じゃないから。」(ビシッ！


「ヘヘッ、ああ…久しぶりに楽しめそうでなによりだぜ？」


ロードが鞭で床を叩きつけ、errorは目から幾つもの糸を出した。


「……君達は傷つけたくなかったんだけど、話し合いって言うのは…出来そうにないよね。」(ギリッ


ドリーム君が力一杯、弓を引き矢を放った。

分散した矢は、雨のように降りそそぎ四方から私達を射殺そうと飛んでくる。


「そんな程度でこの僕を仕留められるなんて思ってないよね！」


鞭をしならせ、降りそそぐ矢を全て弾き返すロード。


「流石だね、ラズベリー…でもこの数は無理じゃないかな？」(ギリッ



ズバババッ！



「……ック……数が多すぎる！」


防ぎきれずに、所々に掠り傷を付けていくロードの姿に駆け寄ろうとすると、突然体の自由がきかなくなった。


「……っ……な、なに！？」


「よぉ、俺も居るのを忘れるなよ？」


気付くと余裕そうな笑みを張り付けたerrorが、私の隣に立っていた。


「error！お願い、糸を解いて！」


「そりゃ無理な話だな、A。お前は俺らに守られてな…それが最善策だ。」


そういうと青い糸を部屋中に張り巡らせた、まるでクモの巣のように。


「当たったらゲームオーバだぜ？ドリーム。」


口を歪めながら笑うerrorの顔に、ゾクリと背中が粟立った。

こんなerrorの顔、私は知らない。


「………っ……これじゃあ、下手に動けない。」


「ねぇ、ドリーム。後ろも気を付けた方が良いんじゃない？」


おどけた様に、ロードがケラケラと笑いながら呟いた。





ドカッ！





「……ッグハ…！」(ダン！


突然何かに蹴り落とされ、強く床にドリーム君が叩きつけられた。


「遅いよ、ドギー。この役立たずめ。」


「ごめん、ロード…。」(ユラッ


ゆらりと立ち上がったドギーはフードを深く被っていて、表情は分からなかったけど…ギラリと光らせた瞳が見え隠れしていて、思わず息を呑んだ。


「ほら、早く立ち上がりなよ。こんなもんじゃ済まないから。」(ガッ！


「……うぐっ…！」(ダン！


勢いよくお腹に蹴りを入れられたドリーム君が、壁に吹き飛ばされる。


「人のもんに手を出すとどうなるか…しっかり教えてやらねぇとな？」


「………悪いけど…手加減はできないよ…。」









三人の後ろ姿に、私は確かに恐怖を感じた…本当に私の知ってる…あの三人なの？

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