プロポーズ ページ32
「Aは甘いものが好きなんだね。」
「うん、甘いものは世界を救うからね!」
「……フフ…そうなんだ。」
少しずつではあるけど、微笑みが増えていくナイトメア君に私はとても嬉しく思った。
良かった、ちょっとは元気付けられたかな?
「……あ……A、もう…時間みたいだ。」
寂しそうに目を伏せながらナイトメア君がそういった。
もう目を覚ます時間なのか。
「そっか、楽しい時間はあっという間だね本当に。」
「……うん…。」
「……大丈夫だよ、また会えるって…ね?」(ナデナデ
私がナイトメア君の頭を撫でると、余計に顔を俯けてしまった。
そんなに寂しいのかな…不謹慎だけど、何だか嬉しく思えてきてしまう。
「……A!」(バッ!
いきなり大きな声を上げながら顔を上に向けたナイトメア君に、私は驚き目を見開いた。
「ど、どうしたの…?」
「僕が、僕がもっと…大人になって強くなれたら…結婚して欲しいんだ!」
「………へ…?」
ナイトメア君の口から、予想もしてない言葉が飛び出てきて、つい気の抜けた返事を返してしまった。
だって、結婚って…相手は私なんだよ?
「本で見たんだ、好きな人とずっと一緒にいる為には結婚をするんだって…僕、Aが好きだ。こんな僕に優しくしてくれる暖かい太陽みたいな…Aが好きなんだ。」
ああ、これはあれだ…よく子供がお父さんとかに「大人になったらお嫁さんになる!」って言うヤツだね。
なら、尚更ちゃんとした結婚の意味を教えてあげなくては!
「その、ナイトメア君…たぶん君の好きっていうのはね?そういう意味じゃなくて…。」
チュッ
「…………!?」
突然起きた事に思考が全部停止した。
でも確かに感じる、唇にあたった冷たい感触に一気に熱が顔に集まるのが分かってしまう。
私きっと今、真っ赤になってる。
「……A…。」
吐息がかった声が、何故か凄く近くで聞こえるような感覚に襲われた。
可笑しい位に自分の心臓の音が大きく聞こえる。
「……これで、僕が本気だって分かった?」
「……っ…////;;」
「待ってて、きっと直ぐに強くなるから。」
目を細めて笑ったナイトメア君の顔を見て、ああ、やっぱり男の子なんだなって実感してしまった。
運が良いのか悪いのか、視界はそこでブラックアウトした。
(………ヤバイな…ちょっと…///;;)
(何言ってんの、A?)
(ハハッ…なんでもないよ…ロード。)
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雪猫(プロフ) - くらげ丸さん» ややややっとレスの仕方が分かったぁ…;;ノってくれるあたり大好きですよ?更新楽しみに待ってます! (2018年7月31日 10時) (レス) id: b22f5b86db (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 雪猫さん» 誤字ばかりですみません…;;教えて頂きありがとうございます!……良いですよね、パピフリ(ボソッ (2018年7月31日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 何回もコメントすみません…。僕は許さない キャラsideでパピルスがパピフリになってます…。…パピフリ良いですよね(ボソッ) (2018年7月31日 10時) (レス) id: b22f5b86db (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» それは後々わかりますよ…! (2018年7月21日 16時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - くらげ丸さん» なんですと((((;゚Д゚)))))))あとドリーム君、インク君置いて来てるならなんで連れてこなかったんだい?最悪死んじまうぜ? (2018年7月21日 13時) (レス) id: 2d517edcfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらげ丸 | 作成日時:2018年6月26日 20時