私のMyload２

簡単なこと ラズside ページ27

Aと長く離れて、自覚した事がひとつある。

僕はAが大好きみたいだ。

家族としても勿論、だけどそれ以上にAの事を…愛してるんだと思う。

ハッキリと自覚してしまうと何だか恥ずかしいような気もするけど、スッキリとした感じはする。

それで気付いた事があるんだけど、どうやらドギーもそうらしい。

確かに、前々からそんな風な感じはしてた…けどドギーは僕にも依存的だし、Aに対しての態度もその延長線だと思ってた。


「だけど僕の思い違いだったんだよね…。」


ドギーは僕よりも独占欲が強く、尚且つ狂気的だ。

僕はどっちかっていうと束縛の方が強いかな…？あんまり変わらないけどね。

まあ、何が言いたいかっていうと最近ドギーは僕にさえ攻撃的になったって事だ。

ギラギラとまるで獲物を狙うように、僕に殺気を向けるドギー。

きっと無意識な部分もあるんだろうけど、嫉妬の塊みたいなドギーを僕は面白くてついつい、からかってしまう。

その度にまた殺気を漏らすドギーに、僕らはやっぱり兄弟だな…と、しみじみ思った。


「それに口実にもなるしね、Aに抱きつける。」


ほんの少し前までは、威厳とかプライドとかで躊躇ったりもしたけど…一度してしまえば馬鹿らしくなってしまった。

そんな物を保持してたって、Aはドギーに盗られちゃうだろ？


「そう、案外やっちゃえば全部簡単な事なんだよね。」


後は落ちるとこまで落ちればコッチのものなんだから…ねぇ、そう思わない？A。

「最悪、ドギーと半分こでも良いしね。家族三人、仲良く愛し合えばさ。」


ニッと笑った僕の口は、きっととても歪んでいるんだろう。

でも気にしない、どんな禁忌だって犯してしまえば僕らの勝ちなんだから。


「お前もそう思うだろ？」


「…ロード……変わったね…。」(スッ


「ドギーの方がでしょ、変わりすぎだから。」


「…そう…かな？でも、全然…悪い気はしないよ。」


「当たり前でしょ、だって僕らをこんなにしたのはぜーんぶ！Aなんだからさ。」


そう、僕らをこんなに狂わせたのはA。


だから責任はきっちり取ってもらうからね…？









ドギーが歪んだ笑みを浮かべるのを見ながら、ああ、やっぱり兄弟だなと僕は目を細めた。

私は不幸の種→←何か可笑しい…

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