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かっこわりぃな サンズside ページ19

本当は期待してたんだ。

姉ちゃんはもしかしたら、オイラ達を選んでくれるんじゃないかって。


「……私は……私は、ロード達の所に帰らなきゃ行けない。待っててくれてる…大切な家族の所に。」


下がりきった眉と、泣きそうに歪んだ顔…でも確かな決意を秘めたその目。

ああ、きっともう姉ちゃんは堅くそう決心したんだ。


「姉ちゃん!俺様の事…置いてくのか?ずっと一緒に居るって言ったのだ!そう言ってたのだ!」


大粒の涙を溢すパピルスに、オイラは静かに手を前にだし制した。


「パピルス、仕方ないだろ?姉ちゃんには帰る場所がある…オイラ達と同じで大切な家族だっているんだ。オイラ達がそれでも、もし姉ちゃんの家族だって胸を張るつもりなら…笑顔で送り出してやるべきだ、そうだろう?」


そう、家族の幸せを願うのは当然の事なんだ…。


「……お姉ちゃん…僕、凄く寂しい。でも、きっと大丈夫…寂しいのには慣れないけど…それでも、僕の中にはずっとお姉ちゃんが居るから。」


一歩前へ出て、フリスクが力強くそう言った。


「………っ俺様…だって!ちゃんと送り出すぞ…俺様はグレートなパピルス様だ!姉ちゃんの為に…ちゃんとサヨナラ…するんだ!」


パピルスも拳を握りしめながらそう叫んだ。


「だから安心しろよ、姉ちゃん。オイラ達には何の心配も要らないぜ?」


おどけてウィンクをして見せたオイラの姿に、姉ちゃんは少し口許を緩ませた。


「絶対に…また来るから。だからその時まで…待っててくれるかな?」


「ああ、勿論だ…ずっと待ってるぜ、オイラ達は。」









「……じゃあ、もう行くな。」(バシャッ


地面に黒いインクが滲んだ。


「じゃあな、お前ら…。」


「今度は皆で遊ぼうな、向こうの俺様達!」


「……じゃあね…皆。離れててもずっと大好きだよ。」


最後に笑った姉ちゃんの顔が、今までで一番綺麗で儚げで…黒いインクに吸い込まれていく後ろ姿に、伸ばしかけた腕をオイラは口許に運んで手をあてた。









嫌だ、行かないで。









その言葉を押しとめる為に。


「……っう……ぁ……ねぇ…ちゃんっ…。」(ボロボロッ


地面には幾つもの染みが滲んでは消えていく。







姉ちゃん、どうしてオイラ達じゃなかったんだ?






答えは見つけられないまま、オイラはただ背を震わせた。

僕は許さない キャラside→←現実は無慈悲だ



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雪猫(プロフ) - くらげ丸さん» ややややっとレスの仕方が分かったぁ…;;ノってくれるあたり大好きですよ?更新楽しみに待ってます! (2018年7月31日 10時) (レス) id: b22f5b86db (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 雪猫さん» 誤字ばかりですみません…;;教えて頂きありがとうございます!……良いですよね、パピフリ(ボソッ (2018年7月31日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 何回もコメントすみません…。僕は許さない キャラsideでパピルスがパピフリになってます…。…パピフリ良いですよね(ボソッ) (2018年7月31日 10時) (レス) id: b22f5b86db (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» それは後々わかりますよ…! (2018年7月21日 16時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - くらげ丸さん» なんですと((((;゚Д゚)))))))あとドリーム君、インク君置いて来てるならなんで連れてこなかったんだい?最悪死んじまうぜ? (2018年7月21日 13時) (レス) id: 2d517edcfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ丸 | 作成日時:2018年6月26日 20時

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