これでいいんだ インクside ページ17
「インク、君はそれで良いの?」
「ドリーム…また見てたんだね?」
「君が答えを決めたって言ってたから。」
ドリームがこの世界に入ってこれたのにはビックリしたけど…そっか、きっとさっきのラズベリー達のポジティブな気持ちを利用したんだね。
「うん、これは僕らにしか出来ない事だから。」
「…僕らにしか出来ないこと、ね。」
探るような目線を向けてきたドリームから逃れるように、僕はラズベリーへと顔を向けた。
「ラズベリー、騙したつもりは無かったんだ。ごめんね?」
「…ああ、今すぐお前らをぶっ殺してやりたいけど…分が悪いから止めといてやるよ。」
僕はまた独りへと近づいたみたいだ…。
「そんな事言わないでよ、僕は例え君に恨まれても君の友達でいるつもりだよ。」
「友達?こんな事するヤツがか?」
「ラズベリー、気持ちは分かるよ。でもAが居たら世界のバランスが崩れてしまうんだ…幸福よりも不幸が増える、そしたらナイトメアだって彼女を利用しようとするに違いないんだ。」
僕はドリームの言った言葉をなぞるように話した。
「A一人の存在で、他の皆を危険に晒す訳にはいかないんだよ。」
ラズベリーは僕の言葉に俯いてしまった…でも、納得してくれたかな。
「…だから何?他の世界?皆?そんなの僕らには関係ない…僕の犬に手を出すやつは誰だって許さない!不幸がなんだっていうの?そんなのあって当たり前だろ!!悲しんで苦しんで例え泣いたって!!!その全てが愛おしいと思えればそれで良いだろう!!!」
「…………っ…。」
まるで決意した様に揺るがない瞳でラズベリーは僕らに叫んだ。
「…そう思えるのが全員な訳じゃないんだよ。」
静かにドリームがそう言った。
「…ドリーム…お前、きっと後悔するぞ。Aならきっとそう思わせる事が出来る…。僕はそう信じられる。」
「でも変える気はないよ…さあ、行こうインク。」
「…………。」
僕は無言でラズベリーに背を向けた。
「おい、インク。お前いま酷い顔してるぞ…鏡でも見てみたらどうだ。」
「…………!」
その台詞…!
「お前が何に苦しんでるか何て、これっぽっちも興味ないけど…逃げてばっかりじゃ全部無くすぞ。だからサッサと解決して戻って来い…僕はAが帰ってくるまで、この計画を終わりにする気はさらさら無いから。」
僕はラズベリーから逃げる様に去っていった。
これでいいんだ、そう何度も自分に言い聞かせた。
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雪猫(プロフ) - くらげ丸さん» ややややっとレスの仕方が分かったぁ…;;ノってくれるあたり大好きですよ?更新楽しみに待ってます! (2018年7月31日 10時) (レス) id: b22f5b86db (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 雪猫さん» 誤字ばかりですみません…;;教えて頂きありがとうございます!……良いですよね、パピフリ(ボソッ (2018年7月31日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 何回もコメントすみません…。僕は許さない キャラsideでパピルスがパピフリになってます…。…パピフリ良いですよね(ボソッ) (2018年7月31日 10時) (レス) id: b22f5b86db (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» それは後々わかりますよ…! (2018年7月21日 16時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - くらげ丸さん» なんですと((((;゚Д゚)))))))あとドリーム君、インク君置いて来てるならなんで連れてこなかったんだい?最悪死んじまうぜ? (2018年7月21日 13時) (レス) id: 2d517edcfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらげ丸 | 作成日時:2018年6月26日 20時