ベイビーブルー３

面白いやつ ナイトメアside ページ16

「よお、error…また編み物か？」


「………ナイiトメeeeアかaa…。」


気怠げに俺を見上げてきたerror…その手には、作りかけの人形が…って。


「おい、それ…。」


「ああ、これeかaaaa？…また新しiiいAU(玩具)をo見つけeeeたからなa…。」


そう言いながら、青い糸でチクチクとAそっくりの人形を縫い上げていくerror…クリッと大きくてつぶらな目が似ていて、俺は思わず完成するまでの間それを凝視しちまった。

アイツは本当に面白いやつだ、ヘラヘラと笑みを浮かべジョークを飛ばした愉快なやつ…の皮を上手く被ってやがる。

その内に、ドロドロとした絶望を抱き込んでいながら。

それを感じさせない、俺だからこそ見抜けたんだろうな…きっと…。


「アイツが傍に居れば、俺はもっと強くなれるな…。」


ニィッ…自然とつり上がった口端に、俺は自分が楽しんでいることに気付く…ああ…アイツをどう落としてやろうか？


「本当に楽しみだなぁ、A？」


errorの完成させた人形を触手で巻き取り口元まで運び、そのまま額にキスをしてやる。

そんな俺をerrorは怪奇そうな表情で見上げてきた。


「イカaaaaれeたのooか、ナイiiiiiトメeeア…。」


「おいおい、俺に向かって何時からそんな口が聞けるようになったんだ？error。……俺もお前と同じ、新しい玩具を見つけて…嬉しいだけだ。」


そう言うと、errorはもう諦めたとでも言いたげな顔でまた人形作りを始めた…今度はAの弟でも作る気か？

俺はアイツは好きじゃねぇな、キラキラしててウザったい。

まるでドリームみたいな野郎だ、反吐が出ちまう。


「………そうだ……A、お前の前で弟を殺してやったら…どうなるだろうな。」


考えただけで、ゾクゾクしちまう…お前が、怒りに狂って俺だけを見るさまを想像するのは…。


「また遊びに行ってやるから待ってろよ、A…。」









貼り付けた笑みを浮かべた人形にそう言いながら、俺はまた笑みを深めた。

終わり ログインすれば
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