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気配のない存在 ページ6

暫く歩いてみたが、周りの景色は変わる事なく続く…まるで迷路のようだ。

じっとりとした空気と相変わらずの臭いに、感覚が鈍っていくのを感じる…まずいな。

このまま此処に留まるのは…得策ではない。


「………目星さえ掴めれば…。……っ…!!?」








ガガガガガッ!








本能的に後ろへと跳ぶと、俺の居た足場には無数の骨が生えていた。

それも全て鋭利に鋭く尖ったもの…刺されば生きてはいれなかった筈だ。


「…………。」


一体何処に。

気配は相変わらず無い…可笑しい。

例え今感じられていないのだとしても、さっきの攻撃で微かに敵意は出た筈だ。

だが、そんな物は感じなかった。

森はただ、不気味にうねるばかり…。


「………!クソッ!」








ザシュッ!









気配を探るのに集中していたせいか、反応が遅れまた現れた骨に腕が切り裂かれる。

ポタポタと赤い液体を垂らしながら痛みに顔をしかめる…が、余裕はない。

何処だ、何処に居る。

気配は察知出来ない、音もない、視界は変わらず薄暗い森を映す。

一体…一体なにを!









『だから一つアドバイス!その森に踏みいったなら、嗅覚を使って進むんだ!』









「……………そうか!」


臭いだ、俺にだからこそ嗅ぎ分けられる臭いがある。

探れ、より濃く深く臭う場所を…!


「………!そこだ!」


閉じていた目を見開き胸元に入れていた短剣をある一転を目掛け投げた。









カキン!









甲高い金属の弾けあう音が響く。


「……ヘヘヘッ…コイツぁ…驚いたなぁ…。」


ガサガサと茂みから現れたのは、血濡れのスケルトンだった…頭は割れ、身に付けている井福もボロボロ。

だが、その衣服は王族達の身につける高価な物で…。


「………貴様が伝説の…。」


「……ヘヘッ…ヘヘヘッ…どうでも良いじゃねぇか…伝説なんてなぁ?それより、俺の兄弟が…アイツが腹を空かせてだよ…なぁ?」


分かるだろぅ?…そうねっとりと這うような声に、俺はゾクリとした何かを感じた。

赤目の悪魔→←不気味な森



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ライリー(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2021年6月28日 19時) (レス) id: 9a5c6df263 (このIDを非表示/違反報告)
シナモンよりバタスコ - タヌポンさん ま、まさか…私も同じだze☆ (2019年4月29日 16時) (レス) id: 22c81e1746 (このIDを非表示/違反報告)
タヌポン(プロフ) - やばい面白すぎるニヤニヤが止まらないわ笑 (2019年2月12日 2時) (レス) id: 95e2f45502 (このIDを非表示/違反報告)
るーさん(プロフ) - 更新気になるなあ…なんかあったのかな… (2019年2月5日 6時) (レス) id: a79aab8021 (このIDを非表示/違反報告)
SMAfox - 更新まだかな|ω・`) (2019年2月4日 18時) (レス) id: 8a01904c27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ丸 x他1人 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年11月15日 17時

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