主電源 ページ8
あの部屋から一旦出て、反対の方向へ進むと直ぐにまた広い部屋があった。
「うわー…何この柱みたいなのと額縁?中に絵が描いてあるけど…。」
「これは…此処に集めろって事なんじゃねぇか?」
ラブちゃんとヴァーナちゃんがマジマジと見ている中、イリーナちゃんは"MAIN POWER"と書かれているレバーのある所に近付いていった。
「"LOW PRESDURE"…低圧って事だから、もしかしたらインクマシーンのインクの圧力が足りないのかも知れない。この装置を起動出来れば、きっとあっちのインクマシーンを動かせる筈だね。」
「イリーナちゃん、凄いね本当に!」(ナデナデ…
「そ、そうかな…/////」
「レ、レッドさん…そこはあたしの立ち位置…グヌヌッ!でも言えねぇ!ラブなら言えんのにっ!」
「ねぇ、その発言可笑しいよね?ねぇ?」
この場所に来て、初めて感じた空気の暖かさに私は思わずクスリと笑みを漏らした。
「ヴァーナお姉さんがさっき言ってた通り、きっとこの絵に描かれている物を探しだして同じ場所に置けば良いんだと思うよ。」
「そうか…なら、手分けして探すか。何かあってもそこまで広くはねぇから、大声出し合えば直ぐに駆け付けられる筈だしな。」
「よーし!じゃあチャッチャと探しd…ギャァァァアア!!?」
「……!?ラ、ラブちゃん!!?」
意気揚々と先頭へ出て歩き出したラブちゃんが、入り口の所へ差し掛かった所で急に駆け戻って私に抱きついてきた。
「あ、あ、あれ…あれ!」
「ラ、ラブちゃん…? 」
ブルブルと震えるラブちゃんを撫でつつ、顔を少し覗かせるとそこにはベンディの姿があった。
「……っ…!」
私は言葉を発する事が出来ず、足をすくませてしまった。
「………!?な、何で…こんな所に…さっきまで無かったよね…!」(ビクビク
「コイツは…立て看板か?一体誰が…。」
「ヴァーナでしょ絶対!そんなに私を驚かせたいわけ!?」
「はぁ!?んな訳ねぇだろ、あたしはずっと一緒に居たろ!」
「じゃあ誰が動かしたのさぁ!私達以外に居るわけないじゃん!」
遂に目にいっぱいの涙を溜め込んでしまったラブちゃんに、ヴァーナちゃんはギョッとした顔で挙動不審になった。
「わ、悪かった…言い過ぎたって、なぁ;;?」
「うえ〜〜〜ん!」
それから落ち着いて探し始めるまで、30分位は掛かったと思う。
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くらげ丸(プロフ) - メガさんさん» ……!?そ、それは凄いですね!!! (2018年10月5日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
メガさん - なんだろうまだ物語読んでないのにテンションMAX (2018年10月5日 18時) (レス) id: a26398fa33 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» サミィィィィィィイイイイ!!!! (2018年10月5日 8時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - mk猫さん» ラブ「変態だって!?野郎ども急所を蹴りあげろ!!」 (2018年10月5日 8時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - 変態サミーは思ったであろう「うわにこの美人さんいけにえにするより嫁にしたほうがいいんじゃないか?」…と (2018年10月4日 18時) (レス) id: c3d1155458 (このIDを非表示/違反報告)
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