勝ち組は誰だ？ ページ7
「…ひでぇな…。」
「あー…これは、流石の私も…ちょっと。」
眉間に皺を寄せながら苦々しい顔をするヴァーナちゃんと、口元に手を当てながらマジマジと見るラブちゃん。
イリーナちゃんは未だに顔色を悪くしていて、その隣で私は優しく背を撫でていた。
誰がこんな事を…。
「ガッツリ開いちゃってるね…それに何故かスパナまで入ってるし。」
「何の意図があってこんな事しやがんだ…。」
舌打ちを打ちながら、ヴァーナちゃんは辺りを見渡した。
「あ、ヴァーナ…そこの壁にも何か書いてあるよ…何て意味なのあれ。」
「あ？あーー…"勝ち組は誰だ？"…だな、たぶん。また何とも意味深な言葉じゃねぇか。」
壁に書かれた文字の前で考え込む二人。
そんな中、私は磔にされている人形の物をジッと見つめた…何処かで見たような…。
「………！そうだ、ポスター！」
「レ、レッドお姉さん…？」
ビクッと肩を揺らしながら私を見るイリーナちゃん…ご、ごめんね驚かせちゃって。
「レッドさん、ポスターがどうしたんだ？」
「皆覚えてる？最初の場所に貼り付けてあったポスター。」
「えっと、確かあのフザけたダンシングデーモンのポスターの事だよね？」
「そのダンシングデーモンのポスターの他に、２つ種類の違うのが貼ってあったよね。一つが手だけので、もう一つが…。」
そう言いかけた私の言葉に、ヴァーナちゃんがハッ！として磔台の方へ顔を向けた。
「"やわらかな羊の歌"……そうか！あのポスターのキャラクターだ！」
「や、やわらかな羊の歌ぁ…？」
「………！もしかして、あの笛みたいなのを持っていたキャラクターのポスター…確かボリス・ザ・ウルフって書いてあったよ！」
イリーナちゃんも気づいたようで、目を見開きながら磔られている人形の顔をジッと見つめた。
「……あ、確かにあったわ…そんなポスター。」
「ワンテンポ遅いだろ、おい。」
「うるさいなぁ！」
でも何故、ポスターに描かれているキャラクターが現実に存在してるの？
これはどう見ても看板や縫いぐるみとかの類いじゃない、それにしては骨むき出しなのはリアル過ぎる。
それに何となく本能がそう告げるのだ…これは本物だと。
「ごちゃごちゃしてきたな…此処には他に手掛かりもないみてぇだし、此処も後にして主電源を探しの続きをするか。」
ヴァーナちゃんの言葉に、増えた疑問に蓋をしながら私は静かに頷いた。
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くらげ丸(プロフ) - メガさんさん» ……！？そ、それは凄いですね！！！ (2018年10月5日 22時) (
レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
メガさん - なんだろうまだ物語読んでないのにテンションMAX (2018年10月5日 18時) (レス) id: a26398fa33 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» ｻﾐｨｨｨｨｨｨｲｲｲｲ!!!! (2018年10月5日 8時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - mk猫さん» ラブ「変態だって！？野郎ども急所を蹴りあげろ！！」 (2018年10月5日 8時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - 変態サミーは思ったであろう「うわにこの美人さんいけにえにするより嫁にしたほうがいいんじゃないか？」…と (2018年10月4日 18時) (レス) id: c3d1155458 (このIDを非表示/違反報告)
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