異様な存在 ページ6
インクマシーンの置いてある部屋から出て、私達は辺りを見渡しながら進んで行った。
「此処にも作業台が…。」
私は紙が床に散らばっている古びた作業にソッと手を置いた…机の上にはあっちの方で見たベンディの没案だった顔と同じものがある。
こんなに沢山ある立て看板を見ると、きっとアニメをやっていた頃はとても人気者だったんだろう。
なのに…今は…誰も覚えていない、ベンディの存在を知らない。
だからベンディは…きっと沢山の脚光を浴びていたからこそ、余計に孤独感に苛まれていたのかも知れない。
「……そうだよね、寂しかったよね…ベンディ…。」
スッと設定画のベンディの顔を指で撫で、私はそうポツリと呟いた。
「レッドさーん？何してんの？」
「………！？」
ひょっこりと横から顔を出したラブちゃんに、私はビクリと肩を大きく揺らした。
そんな私をラブちゃんは不思議そうな顔をして覗きこんだ。
「レッドさん、大丈夫？此処には何も無さそうだったし、もう進むってヴァーナ言ってるよ。」
「う、うん…ごめんね。何だか気になっちゃって。」
「まあ気になるよね！こんだけしつこくアピられたら！」
存在感有りすぎでしょ！っと言いながらニカッと笑ったラブちゃんに、私もつられて笑みを浮かべた。
バキッ！バンッ！
突然響いた大きな物音に、私とラブちゃんは同時に振り返った。
「あっぶねぇ…！古いとはいえ、たてつけ悪すぎだろ！」
「大丈夫！ヴァーナちゃん！」
急いで駆け寄ると、ヴァーナちゃんの足元に大きな板が転がっていた。
上を見ると、板と丁度ピッタリな穴が空いている…落ちてきたんだね。
「当たっても面白かったけどね！」
「……おい、ラブ…少しあたしと話をしようじゃねぇか、な？」
「おーこーとーわーりーしーまーすー！」
ワイワイとしているヴァーナちゃん達を横目に、私は傍に居たイリーナちゃんに声をかけた。
「イリーナちゃんは大丈夫だった？」
「う、うん…私は大丈夫…だ、けど。」
「…………？」
微かに指を震わせながら、そう言ったイリーナちゃん…良く見ると顔色も悪くて。
「…イリーナちゃん？」
ある一点に視線を送るイリーナちゃん…その視線の先を辿って、私はﾋｭｯと息を呑んだ。
「……なに…あれ。」
少し遠くにある為、ハッキリとは分からない…が、その異様さは伝わってきた。
あれは一体…何なの。
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くらげ丸(プロフ) - メガさんさん» ……！？そ、それは凄いですね！！！ (2018年10月5日 22時) (
レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
メガさん - なんだろうまだ物語読んでないのにテンションMAX (2018年10月5日 18時) (レス) id: a26398fa33 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» ｻﾐｨｨｨｨｨｨｲｲｲｲ!!!! (2018年10月5日 8時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - mk猫さん» ラブ「変態だって！？野郎ども急所を蹴りあげろ！！」 (2018年10月5日 8時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - 変態サミーは思ったであろう「うわにこの美人さんいけにえにするより嫁にしたほうがいいんじゃないか？」…と (2018年10月4日 18時) (レス) id: c3d1155458 (このIDを非表示/違反報告)
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