ベイビーブルー (ページ10)

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兄と姉の酒盛りページ10

「それでよぉ、その時のパピルスと言ったら…もう…リアルスターとしか言いようがなかったぜ////」

「そりゃ同感だな/////」

お互いにビール缶を煽りながら、オイラ達は他愛ない話に花を咲かせていた。

パプ達はもう眠ってしまっているから、ようは大人の時間って奴だ。

「なあ、お前さんはそっちでどんな風に過ごしてたんだ…/////？」

「オイラかい…/////？」

「ああ、さっきからオイラばっかり話してるからな…フェアじゃないだろ/////？」

ウィンクをしたサンズに、オイラはソファーに深く背を沈めながらフワフワする頭でポツポツと話始めた。

「……そうだなぁ…良く、見回りでその辺ブラブラしてたり…グリルビーズに寄ったり…毎回パプが怒鳴りながら迎えに来るな…ヘヘッ…/////」

「オイラと変わらないな…/////」

クツクツと笑うサンズを横目に、オイラはハッとして少し目を開く。

「そういや、ツケ…まただいぶ貯めてたっけな。」

「"コツコツ"貯めてたのかい////？」(ﾂｸﾃｰﾝ!

「ああ、そしたら"ボーン"！と膨れ上がっちまってな？」(ﾂｸﾃｰﾝ!

「……ヘヘッ…お前さんっ…最高だなっ/////！」(ケラケラ

声を上げながら笑うサンズにつられるように、オイラも笑った。

「………まあ、でも…どうせそのツケも消えてるさ。」

「……ハー…笑った笑った。……ん？そりゃどういう事だ。」

「また、全部やり直しになるだろうからな。」

オイラの言わんとしている事に気付いたのか、サンズは少し目を伏せた。

「…………そうか…。」

「此処は良いな、平和だ。皆がちゃんと時間を進んでいる。羨ましい限りだ…。」

グイッと残りのビールをオイラは煽った。

此処の平和ってのも、今の所…だろうけどな。

「まぁな…このまま、ずっと進み続けられれば良いんだがな…。」

ギュッと手を握り締めたサンズに、オイラはおどけたように言った。

「心配するなよ、オイラが居る間はきっと下手な行動は取れないさ。」

「……そりゃどういう訳だ？」

不思議そうにオイラを見上げたサンズに、オイラはニッと笑みを浮かべた。

「忠告済みだからな…。」

さて、もうオイラ達も寝るか…ビール缶も全部空になったしな。