笑っちまうよな ページ41
暫くキャラを抱き締めながら泣いたオイラは、やっと冷静な思考に戻り始める。
……ヘヘッ…ああ、こりゃやっちまったな。
「……あーー…わりぃ、ホントにわりぃな。」
「ううん、気にしないでよ!僕は寧ろ頼ってもらえて嬉しかったから!」
なんて、ニパッと笑顔で言われちまえばオイラはただ乾いた笑いを漏らすしかなかった。
弱い自分に、ホトホト愛想がついちまう。
「A、お前はもっと人に甘えるって事を覚えるべきだ。」
「……ぅおっ…!?」
完全に油断しきっていたオイラを、ハニーが抱き上げる。
何だこれ…普通に気恥ずかしいんだが。
「そうだよ!A、確か帰れる手段がないんでしょ?だったら僕がそれまでずっと一緒に居てあげる!」
「え、いや…それは…。」
「………やっぱり、僕とは嫌?」
「………ッウ…;;」
悲しげに眉を下げきって、オイラの事を上目遣いに覗いてくるキャラ…止めてくれ、オイラ昔からそういう顔に弱いんだ。
ティアと似てるなら尚更だ。
「……………い、や…ではない;;;」
……言っちまった…まあ、仕方ないよな?
「ホントに!?良かったぁ…僕、不安だったんだよね/////!」
そう言って、コロッと表情を変えたキャラ…まさか最初から狙って?
そう思うと、背中にブルリと寒気が走った…油断ならねぇな。
「……クククッ…A、まんまとやられてるね。」
「ハニー…取り敢えず、そろそら降ろしてくれないか?」
「ダーメ、もう少しね?」
甘えさせてやるんだからさ…そう言いながらウィンクをしたハニーに、またオイラのソウルがむず痒い何かに襲われた。
なかば諦める気味で抱かれているオイラを愉快そうに見てくるハニーと、嬉しそうに見上げてくるキャラ…自然と胸が暖かい物に包み込まれてゆく。
オイラはこんな悠長な事をしてる暇なんてない…頭では思っていても、身体は正直なのか。
力みすぎていた体の力がスッと抜けていくのを感じた。
まったく、本当にどうしようもないな…此処でもだらけようとするなんてな?
これはもう…。
「………ヘヘッ…ヘヘヘッ…。」
笑うしかないよな、そうだろう?
23人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Undertale」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mk猫(プロフ) - レミィ「お前もソウルレスか、、、」 (2018年10月14日 18時) (レス) id: a5d9075f7e (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 自衛隊員さん» 果たしてどうなのか← (2018年10月14日 14時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
自衛隊員(プロフ) - ハニー→ケチャップ→グリルピーって感じですかね。ディ「かもな。」 (2018年10月13日 22時) (レス) id: d960d22aa5 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 鉄切り歌さん» ケチャップ「ヘヘッ…いやいや、まさかなぁ?」 (2018年10月13日 19時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» ハニーはいっつもこうなんだよなぁ(←お前次第だよ。) (2018年10月13日 19時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ