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協力?違うね、利用だよ キラside ページ32

「その話を信じたパパは、人間に怒りを向け今後この地下に落ちてきた人間のソウルを使って結界を破壊する方針を立ててしまったんだ。勿論、それを意見したのは博士だった…。意見のすれ違いでママはパパの元から離れた。家族はバラバラになってしまった…。」


悲しげに目を伏せるティアを横目に、僕はずっと頭の中で渦巻いていた疑問を口にした。


「ねぇ、君が死んだ後の事はどうして分かったのさ。君、確か自分が亡霊になって意識を取り戻したのは…そんなに昔じゃないって言ってたよね。」


「博士の部屋へ行った時にね…。自分の身体とソウルを取り戻そうとしたんだ、でも見つからなかった…その時机に置いてあった紙束を見て頭に流れ込んできたんだ。全ての真実が。」


「…ふーん…。」


「博士はその部屋で取り込まれかけていた僕のソウルを取りだし、そして何処かに隠した。僕がこうして亡霊としてさ迷ってるのも…たぶんそれが原因だと思う。もしソウルが既に無かったら、あんな力も使えていない筈だよ。」


「エコー…エコーねぇ…もしかしたら、ソイツが原因でAも此処に現れないかも知れないって訳だ。」


僕は頬杖をつきながら、ティアをジロリと見た。

そんな僕にティアはまたヒッ!と短い声を上げた…だからビビり過ぎなんだけど。

ウザいよ。


「……ティア、取り引きをする気ない?」


「と、と、取り…引き…?」


ビクビクと肩を震わすティアに、僕はニッと口端を吊り上げた。


「そう、取り引き。僕が君のソウルを見つけてあげるよ、その代わり…君は僕の言うことを全部聞く事。どう?」


「ど、どうしてそんな取り引き…を…?」(ビクビク


「決まってるだろ?この可笑しくなった世界の原因にきっと君は関わってる。だから君を手の内に入れておいた方が良い…そう考えるのが必然だ。」


「べ、別にそんな言い方をしなくっても…協力とかそういう言い方に…すればっ…。」


「協力?何言ってる訳?そんなの僕がする訳ないだろ。」


協力じゃない、これは利用さ。

君に利用価値がうまれた、だから僕は利用する。

君知らないの?協力って言うのはさ、お互いだ同等の立場で信頼を持っていて出来るものだよ。









僕はもう誰も信用なんてしない……だからこれは協力じゃない、利用だ。

また扉→←裏切られた僕ら ティアside



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mk猫(プロフ) - レミィ「お前もソウルレスか、、、」 (2018年10月14日 18時) (レス) id: a5d9075f7e (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 自衛隊員さん» 果たしてどうなのか← (2018年10月14日 14時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
自衛隊員(プロフ) - ハニー→ケチャップ→グリルピーって感じですかね。ディ「かもな。」 (2018年10月13日 22時) (レス) id: d960d22aa5 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 鉄切り歌さん» ケチャップ「ヘヘッ…いやいや、まさかなぁ?」 (2018年10月13日 19時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» ハニーはいっつもこうなんだよなぁ(←お前次第だよ。) (2018年10月13日 19時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ丸 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年8月28日 11時

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