また抱え込む パプside ページ16
「……すまないのだ、サンズ、パピルス。」
姉ちゃんが出ていった後、インクも帰っていって俺様はサンズ達と二人で姉ちゃんが帰ってくるのを待っていた。
「……いや…仕方ねぇさ、アイツにもきっと色々あるだろうしな。」
「そうだぞ、パプ!俺様達は怒ってなんてないしな!」
ニェッヘッヘッ!と同じ笑い声をあげるパピルスに、俺様もつられたように少し笑みを浮かべた。
「姉ちゃんがあんなに声を荒げたのは久しぶりに見たのだ…。」
「そうなのか…?」
「そうなのだ、だって姉ちゃんは何時も…。」
「……?パプ?」
不自然に言葉を途切れさせた俺様に、サンズが不審そうな視線を送ってくる。
……姉ちゃんは、何時もヘラヘラしてる。
どんな事があっても、ずっとヘラヘラしてて…誰にも何にも教えてくれない。
大丈夫、平気、どうにかなる、気にするな…俺様にはそう言うだけ。
「……誰にも何を考えてるかなんて…教えてくれた事なんてないのだ。」
口にした途端、凄く寂しくなって…俺様はキュッとスカーフを握り締めた。
そんな俺様の頭を、サンズは優しく撫でてくれた。
「…ヘヘッ…そりゃきっと、お前さんにも周りにも心配を掛けなくないからさ。」
「でも…姉ちゃんは何でもかんでも抱え過ぎなのだ…。」
「……言っても理解されない事だってあるのさ…。 」(ボソッ
「………サンズ…?」
「へヘヘッ…何でもないさ。」
そう言ったサンズは、何回か頭を撫でると手を離し玄関の方へと向かった。
「何処へ行くのだ、兄ちゃん? 」
「なぁに、迎えに行くだけさ。パプが寂しがってるからな。」
「お、俺様は子供じゃないぞ////;;!!!」
「オイラからしたらまだまだガキさ。」
前を向きながら気怠げに手を振って外へ出たサンズを、俺様とパピルスはただ見ているだけだった。
「……ニェッ…まあ、きっと兄ちゃんなら大丈夫だぞ!パプ!」
「…そうだな、サンズは凄く頼りになるからな!」
ニッと俺様はパピルスに笑顔を向けた。
姉ちゃんが帰ってきたら、取り敢えず問い詰めよう。
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mk猫(プロフ) - レミィ「お前もソウルレスか、、、」 (2018年10月14日 18時) (レス) id: a5d9075f7e (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 自衛隊員さん» 果たしてどうなのか← (2018年10月14日 14時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
自衛隊員(プロフ) - ハニー→ケチャップ→グリルピーって感じですかね。ディ「かもな。」 (2018年10月13日 22時) (レス) id: d960d22aa5 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 鉄切り歌さん» ケチャップ「ヘヘッ…いやいや、まさかなぁ?」 (2018年10月13日 19時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» ハニーはいっつもこうなんだよなぁ(←お前次第だよ。) (2018年10月13日 19時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
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