Under幼稚園【夏休み編】

ハニー達と遊園地�� ページ10

「楽しい時間って、あっという間ね…。」


「そうだねぇ…何だか、俺ちょっと寂しいかも。」


「あ、それは私も同じだわ。」


「でしょー？」


なんて、二人して小さく笑いながら話をする…今は帰りの車の中。

ベリー君とマスタード君は遊び疲れたのかグッスリ眠っている。

そしてアンガーさんとスマイルさんも、久しぶりの外出で疲れたのか眠ってしまった。

お化け屋敷の後…大変だったけど、とっても楽しかったわ。

ジェットコースターに乗ったスマイルさんとアンガーさん、ハニー(強制連行)…案の定ハニーとアンガーさんは死にかけて帰ってきたわね。

そのお返しと言わんばかりに、今度は水を撃ち合う水上アトラクションで二人に撃たれ続けて叫んでたスマイルさん…服の替えがあって、ホントに良かった。

メリーゴーランドやゴーカートに乗ってベリー君とマスタード君はとっても楽しそうにしてたっけ…それを保護者組はバッチリ撮ってたけど。

色々いっぱい遊んで、最後にお土産を買って…車が走り出したら直ぐに皆眠っちゃったんだよなぁ。


「……フフフ…。」


「……？どうかした、A？」


「…いや、何だかこんなに楽しいのは久しぶりだな〜って思ったのよ。」


こんなにワイワイ大勢で遊ぶなんて、いつぶりだったかしら？


「……また、行きたいわね…。」


「もう、そんなしんみりしなくても良いじゃない。また遊びに行けるって、ね？」


じゃあ来年の夏休みも一緒に行く？なんて意地悪げに言ったハニーに私はニッと笑顔を浮かべた。


「そうね、来年の夏休みは何処に行こうかしら。」


「…Aのそういう所、ホント好きだわ…ねえ、何ならデートしようよ、デート。」


「それはお断りしま〜す。」


「えぇ！？即答とか酷くない？」


態とらしく肩を落としたハニーに、私は思わず声を出して笑った。

もうすぐ皆の家に着くけれど…本当に何だか寂しくなってきちゃった。









やっぱり、楽しい事は過ぎる時間を早く感じてしまうものね。

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