Under幼稚園【夏休み編】

アズゴア園長達と水族館�� ページ49

「Aちゃん、疲れたでしょう三人につきっきりで。はい、これ良かったら食べて頂戴？」


「わっ！？そ、そんな…申し訳ないですから！」


トリエルさんにそう言って手渡されたのは、この水族館ではとても人気なアイスクリームだった。

中々いいお値段だった気がするわ…。


「ウフフ…Aちゃんは相変わらず謙虚なのね？でももう人数分買ってしまったの…だから受け取って貰えると助かるのだけど。」


そう眉を下げながら言われれば、断る事なんて出来る筈もなく…私はありがたく頂くことにした。


「すみません、本当に…いただきます！」


「ウフフ…そう気にしないで頂戴ね？」


そう言って微笑んでくれたトリエルさん…もう女神様にしか見えない。

やっぱり、こういう女性だからこそアズゴア園長も惚れたんだろうなぁ…私には到底無理な話だけど。

そんな事を考えながら、一口アイスを口にいれると爽やかな柑橘類の香りに一気に包まれ、思わず頬が緩んでしまった。


「……とっても美味しいです…！」


「良かったわ！ミカン味にしてみたの、オススメだったから…嫌いだったらどうしようって、少しヒヤヒヤしていたけれど。」


「いえ、私、柑橘類大好きなので！とっても嬉しいです/////！」


そう言ってアイスを大きく頬張ると、頭がキーンとしてしまった…うぁぁ…い、痛いわ。


「フフフ…もう、Aちゃんったら…慌てん坊ね。そんなに急がなくっても、アイスは逃げないわよ？溶けてしまうかもしれないけれど。」


「……う、うぅ…すみません…/////；；」


クスクスと笑みを漏らすトリエルさんに恥ずかしくなってしまい、私は少し俯き気味になりながら残りのアイスを食べ始めた。

何だかトリエルさんの前だと、私まで子供みたいね。









(トリィもAちゃんも可愛いなぁ…。)

(パパ、まさか…。)

(な、何でそんな軽蔑したような目でみるんだい！？キャラ！！？)

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