ドギー達とスイーツ巡り ドギーside ページ35
「本当に夢みたい…ウフフ、こんなに食べたら太っちゃいそう////!」
そう言って、ピンク色にデコレーションされたドーナツをパクりと口にしたAに、僕は自然と頬が緩んだ。
僕はAが甘いものを食べている時の顔が一番大好きだ。
いつも優しい顔が、もっと優しくなってフニャフニャになって…ほっぺがピンク色に染まって、凄く可愛いから。
とってもとっても幸せそうで、僕の胸もポカポカしてくる…きっと、これはコーヒーも同じなんだと思う。
だって、隣に居るコーヒーも微笑ましそうにAを眺めてるから。
………Aと出会えて、本当に良かったな。
最初は坊っちゃんに言われるがままに保育士になって、オドオドして何も出来なかった僕。
元々人見知りも激しかったし、何より子供の相手なんて出来る気がしなかった。
だけど、そんな僕にいっつも笑って励ましてくれたA。
他の皆よりも全然仕事の上達しない僕に、付きっきりで教えてくれた…本当はきっと、内心で面倒だって思われてるんだろうなって思ってた。
でも、Aはビックリする位優しくって…偶々、仕事を終えて職員室に通りかかった時に聞いたんだ。
ワイン先生と話している所を。
「A先生、こう言っては何だか…最近はとても忙しそうだな。無理はしないように頼むぞ?」
「……もしかして、ドギー先生の事ですか?」
「ああ、まあ…私の弟も世話なっているし、他人の事は言えないが…大変だろう?」
「フフ…そうですね、確かに大変です。でも、その大変も少しずつ減ってるんですよ?今日は一度も噛まずに読み聞かせ出来てたんです、ドギー先生…私、それがスッゴく嬉しくって。」
「……A…。」
「だから、大変だけど楽しいですし…何よりドギー先生が前より笑顔になっていってて…ウフフ、私はそれだけで疲れなんて吹っ飛んでっちゃいますから!」
「まったく、君には敵わないな。」
それを聞いて、僕は思わず涙を漏らしてしまった。
こんなに優しい人が、僕の身近にいるなんて…なんて幸せなんだろうって。
だから、僕はその日から今までに負けない位沢山頑張ったんだ。
Aに、少しでも喜んで貰いたくて…僕のエゴかも知れないけれど。
「……?二人とも、どうしたの?ずっとコッチ見てきて…あ、もしかして食べカス付いてる?」
キョトンとしながらそう言ったAに、僕とコーヒーは顔を見合わせて笑みを漏らした。
本当に、Aと出会えて良かった。
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stupid - 気長に更新を待と~ (2023年2月27日 22時) (レス) id: f2aba1d05a (このIDを非表示/違反報告)
名無しのアンテファン - 初めまして。マーダーの弟の呼び方をパピルスかファントムどちらかに統一しませんか? 多分パピルスなんだと思いますが、ファントムと呼んでいることもあったので...細かくてすいません。 (2021年1月4日 2時) (レス) id: 221642b7d6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - オスカーさん» アズゴア「……ヒッ…。」 (2018年11月20日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» アズゴア「えぇ!?そ、そんな事してないよ!!?」 (2018年11月20日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - ヴァインズさん» アズゴア「……?」(ブルリ (2018年11月20日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
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