エッジ達とショッピング ワインside ページ17
「…んー…!これ、スッゴく美味しい!」
嬉しそうに頬を緩ませながらオムライスを頬張るAに、自然と私の口元も緩んだ。
普段はハキハキとしていて、頼りになる彼女の少し気の抜けた柔らかな雰囲気に私の胸は暖かさに包まれた。
「Aは本当に美味しそうに食べるな…何だか私まで、食べたくなってきてしまう。」
ハハハと冗談混じりにそう言いながら、ホットコーヒーを一口流し込んだ。
ふむ…やはり、コーヒーの淹れるのが一番上手いな。
あの何とも言えない絶妙な苦さと酸味…帰りにコーヒー豆でも買って帰るとするか。
それからコーヒーが欲しがっていたゲームの攻略本でも一緒に買おう。
「そうですかねぇ…あ、もし味が気になるならどうです?」
そう言って、私の前にスプーンに乗ったオムライスを差し出したA…これはこれは。
「……そうだな、では一口貰うとしよう。」
差し出されたオムライスを食べると、フワフワの卵と濃い目のケチャップライスがとても良いバランスで、美味しかった。
「しかし…間接キスになってしまったが、構わなかったかい?」
「………!」
「……ハハハ…!まさか、今気付いたのかA?」
「……ぅ……は、い……全く意識してなかったので…/////;;」
すみません…そう小さく呟いたAに、自分の中の保護欲が掻き立てられた。
こんなにも弱々しく気恥ずかしそうに視線をさ迷せている…抱き締めてめいいっぱい頭を撫でてやりたいものだ。
「………我輩を忘れていないか…。」
ムッスリとした表情で、エッジがそう唸った。
いやなに、忘れてなんていなかったさ。
途中からずっと恨めしそうにフォークをスパゲティに何度も突き刺していたからな。
だがエッジ、男の嫉妬はスマートではないぞ?
「そうだ、A。エッジだけが仲間外れなのは気が引けるな…どうだろう、一口エッジにも分けてあげてはどうだ?」
「……え…?…は、はい…じゃあ…エッジ、あーんして。」
「……………!?……あ、あーん…/////;;」
Aに差し出されたオムライスを、遠慮がちに頬張りながら食べたエッジ…心なしか周りに花が咲いている。
そんな二人を見て、また私は口元を緩ませた。
さて、お手洗いにでも行くと言って私はお会計でも先に済ませてこようか…コッソリと伝票を手に取り、私は席を立った。
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stupid - 気長に更新を待と~ (2023年2月27日 22時) (レス) id: f2aba1d05a (このIDを非表示/違反報告)
名無しのアンテファン - 初めまして。マーダーの弟の呼び方をパピルスかファントムどちらかに統一しませんか? 多分パピルスなんだと思いますが、ファントムと呼んでいることもあったので...細かくてすいません。 (2021年1月4日 2時) (レス) id: 221642b7d6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - オスカーさん» アズゴア「……ヒッ…。」 (2018年11月20日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» アズゴア「えぇ!?そ、そんな事してないよ!!?」 (2018年11月20日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - ヴァインズさん» アズゴア「……?」(ブルリ (2018年11月20日 10時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
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