Under幼稚園【夏休み編】

毎年恒例 ページ1

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ!









ﾊﾞｼｯ!







「うぅーーーん…。」


けたたましく鳴り響いた時計を強く叩き、私はモゾモゾと起き上がった。

眠気眼で時計を確認すると、時間は10時だった…ああ…もう10時で…。


「………って遅刻じゃん！！？」


バサッ！と掛け布団を剥ぎ取り慌ててベッドから起き上がった。

ヤバいヤバいヤバい…！！

これじゃあ、マネー先生達の事なんて言えないでしょ！って………あ……。


「そうだ…今、夏休みだった。」


暫く呆然とした後、私は力なくボフッ！とベッドに沈みこんだ。

なんか、このやり取り…毎年やってる気がするわ。


「それだけ染み付いてるって事よね…。」


これは仕事中毒とでも言えば良いのだろうか…枕に顔を埋めながら、私はそう呟いた。


「…んーー…これからどうしよう、また二度寝するのも良いけれど。」


でも今は10時…二度寝すれば確実に昼頃まで眠る気がするわ。

それは寝過ぎな気も…。


「……そうだ、ラインでも確認しとこうかな。」


ベッドから腕を伸ばし、私はスマホを手に取った。

画面を開くと、通知がえらいことになっていた…な、なんだこりゃ；；


「あー…成る程、メタトン君達からもお誘いのラインがきてたのか。」


何々…"A先生、夏休みだし一緒にプールに行こうよ！"…か。

良く見たら、同じような内容がフェル君たちからも送られてきていた。

……んー…取り敢えず、OKって返信しておこう。


「ワインさんは相変わらずのウサギちゃんスタンプなのね。」


"この日はどうだろうか？"という言葉と共に送られてきた、人参を抱き締めるウサギちゃんのスタンプ。

あ、エッジもワインさんと同じスタンプ使ってるし…仲良しかな？


「よし、これで一通り目はとおしたし返信もしたわね。」


漏れがないか確認した後、私はベッドから降り着替えを始めた。









二度寝は止めね、ダラダラするのは何だか性に合わないもの。

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