何を知ってるの? ティアside ページ4
「ねぇ、ティア居るよね。早く出て来てくれない?」
そうキラに言われて、僕はオズオズと姿を現した…だって…こ、怖いんだもん。
「ど、ど、どうか…した?」
「あのさ、一つ聞きたいんだけど君が研究所に出入りしてた頃に女のモンスターは居た?」
「………え…。」
「早く答えてくんない、二度目はないよ。」(チャキッ
「……ヒィッ!…い、居なかった!居なかったよ!」
首に当てられたククリナイフにガタガタと怯えながら大声でそう答えると、キラは舌打ちを一つしてナイフを下げた。
い、一体突然…どうしたの…?
「後もう一つ、君がAとあった頃、Aはどの位の年齢だった。」
「……え、えっと…あの…5.6歳…かな………。」
「つまりまだ其処まで時間は経ってなかったって事か…。」
「………?」(ビクビク
ブツブツと何かを呟くキラ…気になるけど、またナイフを向けられそうで怖いから聞けない…うぅ…。
「………ねえ、ティア。今からあの研究所の中見てきてよ。」
そう言って指差したのは、真っ暗な暗闇が続く入り口でって…!
「あ、あ、彼処はっ…その…昔の研究所なんだよ!?ぼ、僕ムリだよ…そんなの…!!!」
「ウザいから泣かないでくれない?それに、僕に協力するって言ったのは君だろ。」
「……う、うわぁぁぁぁぁん…!!!」(ブワッ!
もうキラなんて嫌いだぁぁぁぁ!!
本人には絶対に言えないけどぉぉぉぉ!!!
うわぁぁぁぁぁん!!!!
僕は半ばヤケクソになりながら、入り口へと入りエレベーターに乗り込んだ。
「……グスッ…昔の研究所なんかに…何があるって言うの?」
キラの考える事は、やっぱり良く分からない…僕には理解出来ないよ。
溢れでる涙を拭いながら、僕は開かれた扉から一歩踏み出した。
相変わらず、嫌なじっとりとした気持ちの悪い空気が充満していて僕の恐怖を余計に煽った。
が、頑張れ…頑張るんだ僕…!!!
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よる - 前のも読んだが、物語が結構深いな。 でもこの話が好きだから、これからもコツコツ頑張ってくれよ? (2019年4月2日 12時) (レス) id: ce46b76302 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - フェリィさん» エコー「ああ、本当に…。」 (2018年11月6日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - mk猫さん» エコー「いや、もう結構さ。」 (2018年11月6日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 鉄切り歌さん» 謎の説得力が…! (2018年11月6日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - ナイフとパイさん» ご冥福を…! (2018年11月6日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
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