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反吐が出ちゃいそうだよ キラside ページ23

「有り得ない…有り得ない、こんな…こんな…!」

何時までも喚き散らしているエコーに、僕は深い溜息をつきながらこう言った。

「ていうかさ、そもそも君は気づいてたんだろう?どんなに近いソウルを手に入れた所で、ソイツは戻って来ないって事。」

「…………!」

「そりゃそうだよね、だって彼女のソウルは既に半分に分裂した上にモンスターのソウルへと変化してる…幾ら人間のソウルや決意の光を手に入れた所で、モンスターのソウルと人間のソウルが混じりあうなんて、ある訳ないだろ?」

そもそも混じりあった所で、それはもう彼女ではなく完璧な別人になる訳なんだけど…。

「……親父…。」

「………そんな…ローズ、私は…君を…。」

ハラハラと涙を流しながら崩れ落ちたエコーに、パプが近づき膝をついた。

「父ちゃん、きっと父ちゃんは…秘密を抱え過ぎたのだ。あの頃は…俺様も姉ちゃんも小さくって、父ちゃんは俺様達にもそれを打ち明ける事が出来なかった。だから、その孤独が…きっと父ちゃんを暴走させたんだよな?」

「……パプ…。」

「でも…でも、これからは大丈夫だぞ!俺様達はこんなに大きくなったのだ!父ちゃんの秘密も悲しい気持ちも、全部…三等分出来るのだ!」

だから、もう…帰ろう父ちゃん?…そう言って、エコーに手を差し出したパプ。

まったく、反吐が出るほどお人好しだよ。

「ああ、そうだ親父。オイラ達が居るんだ…母さんの事は…残念だが、それでもオイラ達には未来が待ってるんだ。勿論、親父にも。」

「………A…パプ…君達は、私を許すだなんて言うのかい?受け入れるだなんて…。」

「おいおい、受け入れるも何も…オイラ達家族だろ?拒絶した事なんて、一度も無いけどな?」

ヘヘッ…小さく笑みを漏らしたAと、ニェッヘッヘッ!と笑い声を上げたパプをエコーはガバッ!と六本の腕で抱き締めた。

「すまない、本当にすまなかった…私を許しておくれ!そして許されるなら…また…君達の父親にならせておくれ!」

「ニェッヘッヘッ!勿論だぞ、父ちゃん!」

「たく、世話が焼けるな昔から親父は…。」

そう言って笑ったAの目元が、キラリと光って見えた…見てるコッチがむず痒くなるよ。

「それじゃあ、全部リセットさせてもらうよ。」

「……!リセットするって…そうしたら親父はまた…!」

「言っただろう?本当のハッピーエンドの為にティアは僕らにくれたのさ、この決意の光をね。」

きっと、最高の結末を迎える…そんな気がして、僕も強く決意を抱いてリセットに触れた。

眩い光が、僕らを包み込む。

***→←未来への道



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よる - 前のも読んだが、物語が結構深いな。 でもこの話が好きだから、これからもコツコツ頑張ってくれよ? (2019年4月2日 12時) (レス) id: ce46b76302 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - フェリィさん» エコー「ああ、本当に…。」 (2018年11月6日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - mk猫さん» エコー「いや、もう結構さ。」 (2018年11月6日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 鉄切り歌さん» 謎の説得力が…! (2018年11月6日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - ナイフとパイさん» ご冥福を…! (2018年11月6日 22時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらげ丸 | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年10月14日 14時

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