過保護過ぎるよ ワイン ページ12
※コーヒー成り代わり※
一言いうと、僕の兄さんは異常だ。
「A、ハンカチは持ったか?絆創膏は?財布は勿論持っているな…いや待て、中身はしっかり足りているのか?足りないと困るからな、多目に持っていけ…今私が渡してやろう。」
「…………。」(兄さん、僕は子供じゃないからもう大丈夫だよ…それにノートを買いにいくだけだから…。)
「何を言ってるんだ、お前はずっと私の可愛い弟だ。かけがえのないな。」
凄くいい台詞なんだけど…イマイチかっこうがつかないよ、兄さん。
本当に直ぐそこのお店でノートを一冊買うだけなんだよ?
それなのにハンカチとか絆創膏とか色々詰められるし…水筒持たされるし帽子被せられそうになるし。
それにその札束…可笑しいよね?
兄さんは僕にどんだけノートを買わせる気なの?
「…………。」(兄さん…僕もう行って良いかな…。)
「……まあ…良いだろう、気をつけるんだぞコーヒー。」
歩いて10分の場所に行くのに、行くまでに1時間も掛けた僕って…いや、全部兄さんのせいなんだけど。
ギッと扉を開け僕は家の外へと出た。
「……………。」(チラッ
……でも安心は出来ない、そう何故なら…。
「…………。」(コーヒー、ちゃんと足元を見るんだぞ…転けたら大変だからな。)
兄さんが付いてくるから。
あんだけ時間かけてフル装備させたのに、結局付いてくるのだ兄さんは。
はじめてのおつかいもビックリする位だよ。
カランカラン…
僕は無事にノートを買いおえ、店から出てきた。
「…………。」(ジッ
……案の定まだ居る兄さん…。
「……兄…さん……。」(ボソッ
「どうしたコーヒー!?何があった!!!」(バッ
蚊の鳴くような声で言ったのに瞬時に聞き取って現れた兄さん…もう怖いを通り越して感心しちゃうよ。
「…………。」(スッ
「………?これは…。」
僕は抱えていた紙袋の中から、クリームパンを出して渡した。
「…さっきのお店で…売って…たん…だ。」
だから一緒に食べて帰ろうよ…そう言うと、兄さんは一瞬目を見開いた後、凄く嬉しそうに笑みを浮かべながら頷いた。
「ありがとう、コーヒー。」
「…………。」(どういたしまして。)
僕らは手を繋ぎながらクリームパンを片手に持ち帰っていった。
過保護過ぎるのは困るけど…それだけ僕は兄さんに愛されてるんだと思うと、不思議と悪い気はしなかった。
レンズ越しでも コーヒー(リクエスト)→←からかうことなかれ ラズベリー(リクエスト)
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もちもっちの大福(プロフ) - すげえ遅いのですがコメントします。わしはロッテじゃないがパイの実派だ。サクサクしてて美味しい?パイの実もそうだわ(殴 え?ポッキー?ワタシソンナノシラナイヨ。後たけのこの里かきのこの山かだって?エラーくん推しだが、わしはどっちかというときのこの山派。 (2019年8月3日 22時) (レス) id: e59fb2cb65 (このIDを非表示/違反報告)
とおりま→(プロフ) - くらげ丸さんの書く小説大好きです!よければコーヒー君のヤンデレを…。 (2019年4月17日 23時) (レス) id: a92352fe21 (このIDを非表示/違反報告)
タヌポン(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです!!fellswap goldのワインが好きなのでまた,書いてください!!更新頑張ってください! (2019年3月13日 1時) (レス) id: 95e2f45502 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - ブラアブ×Δさん» すみませんが、伝説どうこうは私の知らない事ですので…私も普通に接したいとは思ってますよ。 (2018年11月3日 21時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - ブラアブ×Δさん» 楽しそうに話してるのは、楽しいからですね。それとノワブラさんに関しては、そういう対応をしなければいけないような事態になってしまったからです。 (2018年11月3日 21時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
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