学園ヘタリア★菊の妹。

第一話：入学式。 ページ2

私は本田A。国は満州。

今日は他の国も通う、世界Ｗ学園の入学式だ。

私は兄の「忘れもの」を届けに一度だけここに来たことがあるが・・・。

いつ見ても豪華な外観と内装。

正直、そんな金があるなら戦争をやめる方向に金を使ってほしい。

・・・まあ、そんなことは今はどうでもいい。

今日見ている景色が、私の知っているものと全くと言っていいほど違うこと。

もちろん、答えは「入学式だから」なのだが・・・。

個人的には、「ホール舞台袖にいるから。」だろうか。

？「じゃあ、最後は新入生挨拶だ。新入生代表、満州？、本田A！」

ホールに響くマイク越しの声は、私の名を呼ぶ。

「はい」

私は舞台袖から壇上に向かう。

貴「皆さん、今日はここ、世界Ｗ学園の入学式です。

楽しみにしていた人も、そうではなかった人も、皆さんは今日からＷ学園の一生徒です。

これから、この学園の名に恥じぬよう、秩序を保ち、学園生活を満喫してください。

―新入生代表、満州国、本田A。」

やっと終わった。

私は一礼したのち、もと居た舞台袖まで戻った。

貴「こんなんで良かったのか？まあ学園側が用意した台本だしな。

でも、何故私を？他の国で良かったじゃないか。認められていない私なんて使わずとも。」

私はブツブツ呟いていた。―背後から迫る人影に気付かずに。

第二話：舞台袖。→←こういうのは設定から、って誰かが言ってた。ちょっと変更。

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