[短編集/反応集] 鬼滅の刃 弐 [愛され]

02満天の星空の下で・死ネタ・かまぼこ組 ページ3

・貴方はかまぼこ組と同期

(やばい、これは…かなり深手を負ったな)

私は息をきらしながら、腹からダラダラ流れる血を見てそう思う
鬼はなんとか倒した
この辺一帯の人間は、かまぼこ組が逃がせてるから大丈夫だろう

私はよろよろと動きながら大きな岩を背に寄りかかる
足は折れて、腕も動かない、腹からは大量出血
呼吸をするのも苦しい

(あーあ、こんな所で死んじゃうなんてな…)

小さくため息をつくと、ゴホッと血が飛び出る
上を見上げると満天の星空
綺麗‥こんな星空を見たのはいつ以来だろう

意識が遠のきかけた時、遠くから私を呼ぶ声が聞こえた

「A！！」

「Aちゃん！」

「おい！！」

どうやら、避難させていた、炭治郎と善逸と伊之助が戻ってきたらしい

「鬼‥‥たお・・した…よ」

掠れ声で私は３人の顔を見る
なんでそんな情けない顔してるんだ
泣き出しそうな顔してる… 善逸はいつも泣いてるけど、そういう泣き顔じゃないな…

「しっかり、直ぐに蝶屋敷に連れて行くから！」

炭治郎は私を背負い、勢いよく走り出す
ああ、誰かに背負われるなんて久しぶりだ

「おい、死ぬんじゃねーぞ！お前は、あれだ、俺の舎弟なんだからな！」

「Aちゃん、絶対に目閉じちゃダメだからね」


走りながら伊之助と 善逸が何か言っているが、だんだん聞こえなくなってくる
あー私、彼らと出会えて幸せだったな‥
厳しい訓練・修行もあったけど・をれを苦とも思えない程、楽しい思い出
私が居なくなっても３人は強くなるだろう、否強くなってくだろう

その成長ぶりを見れないのは残念だけど…

「あり…が…と…」


俺の背中に背負っているAがそう言うと、少し重くなる

「A！死ぬな！絶対に死ぬな！！」

俺の声よ、届いてくれ、どうかどうか
伊之助と善逸も何かを察したのか黙り込んだ
それでも、俺は蝶屋敷に走る、もう誰も死なせたくない

「これから、皆で強くなるんだろう！！」

俺の叫びは満天の星空に吸い込まれて消えていった。
いつの間にか、俺の頬は涙で塗れいてた


・・・・・・・・・・
初めて死ネタを書いてみました
相手は、特に決めてないです、かまぼこ組でした

03盾にします！・不死川/煉獄VS時透・ギャグ（美桜様リク）→←〃

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す