[短編集/反応集] 鬼滅の刃 弐 [愛され]

04その感情は…夢主←不死川実弥・片思い ページ6

風柱、不死川さんは凄い怖い
否、かなり凶悪な顔をしている
ただ、私は小さい頃から人の感情が読み取れる魔眼を持っていた
だから、知ってる、不死川さんは本当は怖いようにしてるけど…優しい人なのだと

今日も今日とて柱稽古
中々、不死川さんに一発が届かない

「おらおら、とれーぜ、テメーら！！」

そう言って他の隊士をボコボコにしていく
私は咄嗟になんとか回避するが、一撃当たって吹っ飛ばされてしまった

「あいたた…わっ、やばい！」

次の瞬間には攻撃がくる

「A、おめー随分元気じゃねーか」

ニヤリと不敵に笑う不死川さんは何度か攻撃してくる
息を切らしながら、連撃を避ける
避けるのが精一杯で私は反撃の余地がない

(ぁ…今、この感じ…)

魔眼の力が出た瞬間、私はおもいっきり不死川さんの木刀で打ち上げられて意識がなくなった


身体中が痛い
目を開けるとそこは蝶屋敷の天井とはまた違った見慣れない天井だった
布団の上で寝てる？あれ、私なんで？

「おぅ、起きたか」

その声に私は身体の痛みに耐えながらなんとか背中を起こす
そこには不死川さんが立っていた

「あ、あれ？私？」

「お前が意識無くなったから、運んでやったんだよ、感謝しろ」

不死川さんはそう言うとドカッと座る

「あ、有難うございます、でも、別に他の隊士のように放っておいても良かったのに」

苦笑い気味に答えると、

「うるせー、黙れ！」

不死川さんはそう言うと腕の包帯をシュルシュルと解いて傷痕を見る

「綺麗な肌だな」

「えっ、いえいえ、そんなそんな！他の蝶屋敷で働いてる子達の方が凄い綺麗ですよ！私なんて、ボロボロだし」

たははと苦笑いを零せば、不死川さんが私の腕をとりペロリと舐める
その行為に吃驚して私は腕を引き抜こうとするがあいにく、力が出ないのと、不死川さんの力に敵わずそのまま舐め続けられる

「あ、あのぉ…私、柱稽古で汚いし…ひゃぁ」

「うるせー俺が舐めたいんだよ」

私は赤くなって下を向く

(なんだよ、舐めたいって……あっ！)

突如、私の魔眼が発動して、そのまま不死川さんを見る

「お前の目って、魔眼なんだってな」

舐めるのを一旦止めて、不死川さんは不思議そうに言ってきた

「はい、そんな特殊な目ではないですけど、人の感情が分かる程度です」

「ふーん、じゃ俺の感情も分かるのか」

不死川さんの言葉にうっと詰まる
そう、不死川さんの感情はピンクに近い赤…つまり、好意を持ってくれてる色だ

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