〃 ページ5
◇不死川サイド
片手を挙げて職員室を出ていくAを見送りながら、俺は冨岡に詰め寄る
「おぃ!なんでアイツの事黙ってやがった?」
「そうだぞ、しかも何故貴様の家に一緒に住んでいる?」
伊黒もそれを不思議に思っていたのか冨岡に聞く
「Aの両親が一年前に亡くなってな、それで遠い親戚にあたる俺に預けられた」
冨岡は少し目線を伏せて呟くように言う
アイツ…両親亡くしちまったのか…
くそっ!今世こそ幸せに生きてると思ったのによぉ
俺はため息をつきながら前世での事を思い出していた
あの時のAは…‥……
「まぁ、今は元気そうでいいじゃねーか!記憶も無理に思い出す必要もねーしな」
「そうだな!彼女が元気そうなのが一番の朗報だ!」
「アイツの事だ、何でも楽しむ性格だろうに…(ネチネチ)」
宇髄と煉獄・伊黒は口々にそう言うと、職員室を出て行った。
「私もAちゃんと、こうして出会えてよかったわ。まぁ、しのぶ程深い付き合いがあった訳じゃないけど」
胡蝶はそう言うと、少し眉根をよせて笑う
そう言えば、胡蝶は妹のしのぶの方がAと仲良かったな
「今世では前のようにならないだろうが…俺は従兄だが、兄としてアイツの幸せを見守りたい」
珍しく冨岡は流暢に喋る、その目には決意の火を燈していた
「そんなの俺だってそうだ」
「大丈夫、皆、そう思ってるわよ」
そうだ、アイツの幸せは誰にも奪わせない
前世で散々苦しんだAは今世では幸せになる権利があるはずだ
もう二度と…あんな事には…
【教師陣との邂逅】
☑教師陣と邂逅です
胡蝶さんは姉のカナエ姉さんの方です。
1人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きく猫 | 作成日時:2020年8月13日 22時